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『勝己の友達になってくれてありがとうございます。私は時藤Aです。勝己共々よろしくお願いします！』
「よろしくしなくていいわ！！！」
まったく、勝己はわかってない
取り巻きと友達は違うもので
友達はとても貴重な人たちなのに
まあ優しい私が勝己とこの人たちの仲を取り持つとするか
『勝己の友達になってくれるなんて貴重な人たちを手放す訳にはいかないでしょ！』
自分から進んで勝己の友達になってくれるなんて本当に貴重なんだからね！まったく…と勝己にお説教していると
切「おう！俺は切島鋭児郎！よろしくな」
上「俺上鳴電気！よろしくね」
瀬「俺は瀬呂範太、よろしく！」
3人共元気な人達だなあ
と考えたのもつかの間
爆豪の彼女じゃねえの？
なんで一緒にいるんだ？
だんだん近づいてきた
近寄ってこないで欲しいな
3人もいるし
ちょっと、怖いな
囲まれたらどうしよう
手掴まれたらどうしよう
捕まったらどうしよう
逃げ切れるかな
どうみてもあの時のヴィランとは違う人たち
私だってわかってる
けど
怖い
少しづつ息が早くなる
鼓動が早くなる
早く止めなきゃ、また勝己を困らせてしまう
変な奴と一緒にいると思われてしまう
止めないと止めないと止めないと止めないと
「息しろA！！！」
息してるよ、と言おうとしてるのに声が出ない
息が吸えてない
息、しなきゃ
ｯハァ
と無理やり息を吸う
今度は呼吸が止まらない
止めたい、止まらない、止めなきゃ
「落ち着け、ゆっくりだ、深呼吸しろ」
吸って、吐いて、吸って、吐いて
何回繰り返したかわからない
深呼吸のリズムと背中を擦る手に呼吸がだんだん整ってきた
「大丈夫か」
『もう、大丈、夫、ごめ、んね』
息はきれぎれだがだいぶ心が安定している
もう少し休憩したら大丈夫だろう、と油断した
切「爆豪ー！時藤さん大丈夫そうか？」
突然近づいてきた男の人に身体が強ばる
一瞬身体が跳ねて
勝己と目が合った
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作者名：紫紅心 | 作成日時：2022年2月1日 4時
