偶然か必然か ページ4
ゲ「原初の、八柱神…？」
聞き慣れない言葉にゲルが反芻する。
ﾌﾞﾘｭ「その名の通り、始まりの八つの神達です。この神達は空間と次元の歪みによって誕生しました。その中で最も高位であり、最強なのが、」
＿＿聖域の白竜 ヒムセプト
ゲルは唾をｺﾞｸﾘと飲み込んだ。
ゲ「ヒムセプト……」
ﾌﾞﾘｭ「そう、ヒムセp……えレイ·ヒムセプト???」
ゲ「ゑヒムセプト??」
ブリュンヒルデの操っている機械の画面には、ここ最近死んだ者の名前一覧が映っていた。
ゲルは姉が凝視している視線を辿ると、一つの名前を見つけた。
《レイ·ヒムセプト》
ゲ「え？ヒムセプトって白竜？えこの子何者何スカ、ちょっとお姉様…」
とゲルが視線を上げると、
ﾌﾞﾘｭ「ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」
ゲ「おねぇさまぁぁ………」
何かを呟いているブリュンヒルデ。それもえげつない顔で。何を呟いているかというと…
ﾌﾞﾘｭ「ﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲ」
ﾌﾞﾘｭ「………」
ゲ「お姉様……?」
ゲルが黙り出した姉を案じる。
ﾌﾞﾘｭ「決めましたよ、この子にします。第零回戦目、人類代表はレイ·ヒムセプトです。」
ゲ「え!?この子ッスか!?」
ゲルは動揺した。何故ならば
ゲ「この子、死んでから日も浅いッスし享年は十四歳ですよ!?戦えるんスカ!?相手が誰かもまだ分からないし…」
しかしブリュンヒルデは確信していた。
ﾌﾞﾘｭ「安心なさいゲル。神々が主に捧げる聖なる戦い…神々の先鋒は“あの方”です。」
ゲ「ですがそうだとしても…ってどこ行くんスカお姉様!?」
といきなり部屋を出ていこうとするブリュンヒルデにゲルは問いかけ、慌てて付いていこうとする。
ﾌﾞﾘｭ「“会いに行きます”。」
ゲ「イク…？アイニ…??……“会いにいく”ｩｩｩｩｩ!!??レイ·ヒムセプトにっすか!?」
ﾌﾞﾘｭ「はい。」
当たり前だろうと言わんばかりの顔。
ゲ「え!?なんでぇ!!??」
ﾌﾞﾘｭ「“我が戦士達”の先鋒。力量をある程度把握しておくことと……」
面白そうだからです☆
ゲルは失神しかけた。
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戸茂鳴滅離(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！更新待ってます…！！ (2023年1月28日 11時) (
レス) @page8 id: da21293a2d (このIDを非表示/違反報告)
8月の金木犀(プロフ) - ありがとうございます!コメント感謝です!! (2021年12月3日 22時) (レス) @page5 id: 2d666c93ca (このIDを非表示/違反報告)
雪太郎(プロフ) - とても面白いです！個人的には１０点満点です！お体に気をつけながらも更新頑張ってください！ (2021年11月17日 22時) (レス) @page3 id: d68d7c772b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月の綺麗な夜 x他3人 | 作成日時：2021年11月13日 22時
