漆黒の天使 *Changmin* (ページ10)

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酒肉ページ10

ﾁｬﾝﾐﾝ｢…誰もいない。｣

残骸だけ残してここを占領していた輩は消えていた。

ﾁｬﾝﾐﾝ｢ったく！なんでﾋｮﾝたちが飲み残したこれらを僕が片付けなきゃなんないんだ？！｣

飲んで食べるなら最低限片付けろよ！

ﾁｬﾝﾐﾝ｢…どうでもいいもんばっか食べてないでさ…！｣

｢ｱｧ…ﾝ…！｣

静寂を破るかのようにﾋｮﾝの部屋から洩れてくる声。

ﾁｬﾝﾐﾝ｢…ﾁｯ。始まったよ…！｣

正に酒池肉林とはこのことか…！
人にｺﾞﾐを分別させて！
いい気なもんだな！

ﾁｬﾝﾐﾝ｢ﾑｶつく！ｺﾞﾐ出しに行く序にこのまま出てってやる！｣

ｷｭﾋｮﾝのとこにでも泊まろ！

ﾁｬﾝﾐﾝ｢…ﾝ？｣

ﾋｮﾝの靴がなくなってる。
それからｾﾌﾝの後輩の女の靴も。

ﾁｬﾝﾐﾝ｢ﾋｮﾝは部屋にいるんじゃ…。｣

残ってるのはあの女のﾋｰﾙとｾﾌﾝの靴。

ﾁｬﾝﾐﾝ｢…じゃあﾋｮﾝの部屋にいるのは…？｣

ﾋｮﾝの部屋の前に立つと確かにあの女の声がする。
とんでもない光景が僕の脳裏を走る。

ﾁｬﾝﾐﾝ｢…んなわけねえだろ。まさか…。｣

ｶ…ﾁｬ…

そっと開けて覗いてみた。

脱ぎ散らかした服。
見覚えのあるｼｬﾂ。
あの女の足首に揺らめいていた真っ黒な布がﾍﾞｯﾄﾞの下に落ちた。

A｢ｱ…ﾝ…！ｾﾌﾝ…もっと…！｣
ｾﾌﾝ｢ﾊｧ…！ﾊｧ…！ﾇﾅ…！｣

あの女の上で激しくｽﾗｲﾄﾞするｾﾌﾝの背中。
お前が…？！
この女と…？！

驚きの余りそこから動けなかった。
僕はいったい何を見てるんだろう…。

雄叫びを上げたかと思うとあの女の上に崩れていくｾﾌﾝ。
そのｾﾌﾝを愛おしそうに撫でながらｷｽするあの女。

何か耳元で囁くと今度は態勢が逆転した。

次の瞬間僕はもっと信じられない光景を目にすることになる。

ﾊﾞｻｯ…！

ﾁｬﾝﾐﾝ｢…嘘だろ？！｣

あの女の背中から黒い翼が出てきた…！？