＊第９８話 ページ49
天「実は、今日はAちゃんを関係者席に送るだけじゃなくて、Aちゃんがなんか悩んでそうだから悩み聞いてやってほしいって言われてたんだよね笑
俺は、96ちゃんの付き添いみたいな感じだけど、そらるさんが96ちゃんは同じ女性だし歌い手としての活動もしてるから悩み聞くにはうってつけなんじゃないかって呼ばれたんだよね〜」
「そうだったんだ…」
やっぱり彼方くんには何でもお見通しなのか…
実は、クリスマスから今日まで時々こんな感じで私でもいいのかなっていう考えが浮かんできちゃって、心ここにあらずって感じの態度だったかもしれない…。
本当は、私から彼方くんに言ったほうがいいんだろうけど、そうやって気遣ってくれるのが彼方くんらしい。
96「でもなA。そらるんは本当にAのことしか興味ないんやで？
だって、わしに来てほしいって頼むときもずっとAのこと自慢してきてたし！」
「そっか…。ずっと私なんかでいいのかなって思ってたけど、もうちょっと自信もっていいのかな…。」
96月「もちろん！」
「でも、やっぱりこんだけファンが多いと…ね笑」
月「ファンはファンで大事かもしれないけど、好きな人っていうのは変わんないんじゃないかな？」
「そうだよね…。こんなに悩んでバカみたいだね笑
でも、話聞いてくれてありがとう！また、何かあったら相談させてもらうかも…。
私こんなに自分が弱いなんて思ってなかったや笑」
96「いつでも言って！それに、Aは弱いんじゃなくてそれだけそらるんのことが好きなんでしょ！うらやましい奴め〜」
本当にこの二人には感謝してもしきれない。
それに、こうやって話をする場を設けて私に考える時間を与えてくれた彼方くんが、好き。
「後でちゃんと謝んなきゃな〜」
月「あ、それならさ…」
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作者名：sena | 作成日時：2022年1月19日 23時
