＊第９７話 ページ48
それから、三人で関係者席に向かう。
移動途中、96猫さんとお話しして少し仲良くなることができた。
あ「ついたよ〜」
そこは中間地点くらいにある周りが囲まれた関係者席だった。
「ここが関係者席なんですね！」
96「へぇーわしも初めてきた！ｗ」
「そうなんですか？」
96「うん〜なんだかんだで今まで都合が合わなくてね！それより、敬語やめてよA〜」
「は‥うん、わかった！」
96「どうしようつっきー。A可愛すぎる。」
あ「あはは笑そらるさんに怒られるよ笑笑」
96「Aが可愛すぎるのが悪い〜」
そうやって抱き着いてくる。
「わわっ、って96猫さんめっちゃいい匂い！」
96「そう？じゃああとでわしが付けてるやつ教えたるわ！line交換しよ！」
「うん！」
そうして無事96猫さんとlineを交換する。
96「あ、あとさん付けもなし！」
あ「96ちゃんあんまりがつがつ行くと嫌われるよｗ」
96「嘘⁉だってAと仲良くなりたいんやもん。こんなかわいいおなごそういないからね⁉」
「あはは笑ありがとう、じゃあ私も96ちゃんって呼ぶ！」
96「A天使」
そんなことを話していたら、徐々に周りのお客さんが増えてきた。
今更だけど、こんなに大きな会場でできるのってほんとにすごいな…
「やっぱりすごいね、彼方くんたちは…私がここにいていいのかな…」
はっ！しまった。最近、よくこういう考えが出てしまう。
あまりこういうことは考えないようにしてたのに
第一こんなことを考えちゃうとか彼方くんのこと信じてないって思ってるみたいでそれも嫌だ。もうこんなことを考えてしまうこと自体いやだ。
いやいや、今はそれどころじゃない。
つい癖で口に出しちゃったけど、今は天月君と96ちゃんがいるんだった。
「あはは…！なーんてね！」
そうごまかそうとしたら
96「A…」
そういって抱きしめられた。
「96ちゃんごめんね。大丈夫だから。」
96「Aもいっぱい悩んだんやなぁ。我慢しなくていいんやで。」
「何言ってるの？そんなこと…」
96「だって…」
そういって体を離し、顔を見合わせる。
96「せな、泣いてるで。」
・・・！
気づいたら、涙が自分の頬を伝っていた。
「あれ…なんで…だ‥ろ？ごめ‥なさ…」
96「Aも自分で気づかないくらいつらい思いをため込んでたんやな。は〜今日来てよかった！やっぱりそらるんの言ってた通りや。」
天「確かにｗそらるさんなんでもお見通しじゃん笑」
「…？何のこと？」
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作者名：sena | 作成日時：2022年1月19日 23時
