＊第８４話 ページ35
次の日
そ「おはよう」
目を開けると、そこには彼方くんの顔があった。
「…！」
彼方くんの顔を見て昨日の夜にしたことを思い出して顔が赤くなる。
でも、やっと彼方くんと一緒になれて嬉しい。
「おはよう彼方くん」
クリスマスは、彼方くんの年越しライブに向けて一緒に会場に向かう。
本当は、私はあまり行かないほうがいいと思うんだけど、まふくんがせっかくのクリスマスだしそらるさんも見れるし関係者席においでって言ってくれたから、ぜひ行かせてもらうことにした。
ま「そらるさん〜Aちゃん〜こっち！」
そういって車の中から呼ばれる。
「おじゃまします！」
そう言って車の中に入ると、まふくんの他に二人会ったことない人がいた。
う「はじめまして〜」
さ「はじめまして！」
！！
実際に会ったことはないけど、まふくんの動画でみたことある！
「うらたさんと坂田さんですよね…？初めまして、AAと申します！」
さ「そうやで！Aよろしく！」
う「おう。Aよろしく〜」
挨拶を終え、彼方くんの隣に座り、車が出発する。
今回は、横浜なので車で数時間走ったらつく。
「ついた！」
移動中は、うらたくんと坂田君と話して仲良くなった。
ちなみに彼方くんは興味なさそうに寝てた…
疲れてるのかな・・？
さ「A！見てみて、あれが俺らが歌うドームやで！」
「すごい！こんな大きいところで歌うなんてすごいね！」
さ「せやろ〜」
そうやって頭をポンポンされる。
彼方くんにもよく頭ポンポンされるけど私の頭は触りやすいのだろうか。
そ「おい、はしゃいでないで早くいくぞ。」
なんか、彼方くん怒ってる・・・？
”ごめん。”そう言おうとしたら
さ「そらるさん何ピリピリしてるんすか！」
そ「してねーよ。」
そういってそそくさと建物の中に入っていってしまった。
何か怒らせるようなことしちゃったかな・・・。
楽屋につき、それぞれ荷物を置いてステージの確認に移る。
ちなみに私は、客席から見ててほしいとまふくんに言われているので、客席の真ん中くらいに座っている。
もちろん、真ん中くらいといっても花道に来れば近くに見えるけど、ここからではステージの上にいるみんなの話し声や表情を見ることは出来ない。
何やら、曲の確認や立ち位置の確認をしているらしい。
ライブまであと五日。きっと素敵なものになるだろうなぁ
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作者名：sena | 作成日時：2022年1月19日 23時
