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*第68話 ページ19

ホテルに着くと、受付に行くためロビーで待っているように言われ、ロビーの高級そうなソファに座り待つ。



周りを見ると、大きなシャンデリアや高級そうなツボみたいなよくあるやつが置いてある。



(もっと普通のホテルかと思ってた…すごく高いんだろうな…)



こんな貴重な体験は最初で最後だろうから満喫しよう。

そう思って待っていると一ノ瀬さんが戻ってきた。



一ノ瀬さんと同じ部屋しか空いてないらしいが、一ノ瀬さんが嫌じゃなければ私は一緒に泊まれてうれしい。



私も一ノ瀬さんの家に泊まったりしたことはあるけど、あの時は一緒に寝たわけじゃないから、同じ部屋で同じように眠るのはなんだか恋人らしくていいなあなんてのんきなことを考えていた。



部屋に着くと、そこは高級タワーマンションのような室内が広がっていた。



「わぁ…!すごい!すごいですよ!一ノ瀬さん!」



そういって、窓に駆け寄る。



そこからは東京の街並みを一望することができ、この夜景だけでも十分価値のある部屋だった。



そ「はは笑はしゃぎすぎだろ笑これからはもっといいところに連れてってやるから」


そんなことをさらっと言って、そういえば今日付き合えたのだと思った。


一ノ瀬さんの描く未来に私が居られるのは、すごく幸せなことだ。




「もう夜も遅いですしライブ疲れましたよね?先にお風呂入っちゃっていいですよ!」



そ「うーん。わかった。先入ってくるね。」



「はい!いってらっしゃい!」



そういって一ノ瀬さんはバスルームに入っていった。



その間は少し部屋の中を物色したあとお湯を沸かし、お茶を入れる準備をする。



(今日は本当にいろいろあった一日だったな…。初めてそらるさんのライブに行って、一ノ瀬さんに会って、好きだって言ってもらえて…。)

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作者名:sena | 作成日時:2022年1月19日 23時

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