四季折々を君と２【srr】 (ページ15)

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＊第６４話ページ15

一ノ瀬さんは私が泣き病むまで抱きしめてくれた。

そ「…泣きやんだ？」

「はい…すみません。」

そ「可愛いから許す。」

…⁉

いきなり甘々な言葉に顔が赤くなる。
そらるさんはあまりこういう言葉をいうような人ではなかったため、この言葉を自分だけに向けてくれているのだと思うと嬉しくなる。

本当に一ノ瀬さんと付き合えたんだ。
夢みたい。

そらるside

「私、今世界一幸せかもしれません。」
そうAがいう。

Aと会えない何か月もの間俺は必死にAをさがして、Aもその間俺をずっと見てくれていた。

それはそらるを見ていたとしても、その事実が嬉しかった。

そして、やっと想いを伝えることができ、付き合うことができた。

これは過去最高の幸せかもしれない。

そ「俺も。」

そういって見つめ合う。

キス…してもいいかな。

そう思いゆっくり顔を近づけるとAの目が伏せられる。
そのままキスをしようとしたその瞬間・・・

ガチャ

ま「そらるさーん！お疲れ様でｓ…⁉」

急に扉があき、急いで顔を離す。

そ「おいまふまふ…大事なところだったのに。」

今日は関係者席でライブを見に来ていたまふまふと天月が楽屋に来てくれたらしかった。
タイミング悪すぎだろ…

まあこんなとこでそういうことしようとした俺も悪いかもしれないけど…

ま「す、すみません・・・！でなおしまｓ」

そう言って、まふまふは中学生かのような反応をして退出しようとする。
天月はというと、後ろでニヤニヤ笑っている。

あいつめ・・・

そ「いいよ笑それより、来てくれてありがとな、」

ま「当たり前ですよ！それより、ライブお疲れ様です！」

天「そしてそして、お誕生日おめでとうございまーす‼」

そういって二人からプレゼントを渡される。

そ「おーありがとう。家帰ったら開けさせてもらうな。」

そっか。今日は俺の誕生日だった。

Aのことがあって忘れてたけど、最高の誕生日だったな…