17.リア恋TV ページ2
17.リア恋TV
元々1人だと寝つきが悪い僕だけど、懐かしい写真達を見て余計に寂しさが増してしまった。
おかげでお家にいるだけで寂しいし、ずっとダンスや歌の練習をしていて疲れが取れない。
だから今日はトンチンカンなことをしようと思う。
「はぁい、私宮園A、高校1年生」
今の僕は高校1年生の女の子…という体だ。
だから裏声で話しているのだが、もはやネズミーランドの主人公だ。
「最近…最近？ちょっと前…ちょっと前？」
「自問自答繰り返さないで(笑)」
「去年から一人暮らしなんだけど、1人って退屈だし寂しいの。だから今日は忍者のリア恋枠かっこ笑かっことじに癒してもらうの！」
「かっこ笑は酷くない！？」
騒ぐリア恋さんは無視して進める。
今画面に写っているのは僕とリア恋さんだけだけど、実はカメラの後ろに沢山いる。
「今日はね、リア恋さん以外に、リア恋枠のっとれそうな人材集めたんですよ。1人目コーキ！」
「どうもー川崎皇輝です」
「2人目アジ！」
「安嶋秀樹です。Aとは姫騎士コンビ組んでます！」
「3人目陥没さん！」
「深田竜生です！」
「4人目颯太！」
「内村颯太でーす。Aとカレカノコンビ組んでます」
一人一人カメラに写る位置に出てくるが、颯太とアジだけグイグイと僕にくっついてくる。
「ちょっと俺のAとらないで！！」
「オリはやいし君別枠だから。はい特別枠、織山尚大ちゃん！」
「はぁい織山尚大でぇす。なおぉ、同担嫌いだしAくんと付き合ってるからぁ、他の奴らいらないと思う〜」
「ちょっと待って！！キャラ濃すぎない！！？」
「だからコーキ呼んだんじゃん。リア恋さんだけじゃ追い付かなそうだし。今日はまとめとツッコミ頑張ってね」
「うわ最悪！！」
「でも、純粋に僕が女の子なら付き合いたいなぁってメンバー呼んだつもりだよ。オリは逆かなぁ。可愛いから。女の子だったら付き合いたい」
「納得いかないけど、まぁいいよ」
「はい、今日はですね、僕もともと不眠症気味なんですけど、最近特に酷くてですね。お疲れな恋人を癒してあげよう！ということで、僕がお疲れの彼氏彼女役をしますので、皆は恋人になりきって癒してください。個人的に1番良かった人にはご褒美があります。動画は明日から撮った順番に上げていくので、見てね〜」
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作者名：玄琉 | 作成日時：2020年5月11日 0時
