5日目『赤色の鎖ーホウモンシャー』 ページ5
「…来てくれて嬉しいよ。」
?「仕事が一息着いたからな。それより、
この子はトントンという名だろう?」
「!知ってるのか?」
?「先生でもあり、第2の俺の祖国のことだ。
情報を必要とするのは当然だろう?」
「あぁ。…スパイのこと、気づいてたんだな。
さすが"我々国の総統様"だ。勘が鋭い。」
?「先生の前ではただの元奇病患者だ。
私が総統になれたのは先生のおかげだからな」
「嬉しいことを言うねぇ、"グルちゃん"。」
グル「………それより、トントンのことだが
俺の奇病と同じ"鎖"の症状らしいな。」
「主人格を乗っ取られるというオマケ付きだゾ」
グル「ふむ…またエラい患者だな…」
「グルちゃんだってそうだったよ?」
グル「…あまりいい思い出ではないな。」
グルちゃんこと、グルッペンは
元々俺のとこの患者兼助手だった。
"鎖の奇病"を人体実験施設で移され
何年も1人で生きていたらしい。
そして、噂で聞いた奇病専門病院…ここを訪れ
奇病が完治するまでここで手伝ってもらった。
…幼い頃に発病していたから完治するまでに
かなりの時間がかかった。
今はもう完治していて、我々国軍の
総統閣下として忙しい毎日を過ごしているらしい
***
グル「…なぁ、先生。」
「ん?どうした?」
トン君をいわゆる姫抱きして寝室に運ぼうと
廊下を移動していると、グルちゃんが急に
ある話を持ちかけてきた。
グル「やはり、来てはもらえないか…?」
「…我々国の専属医師の話かい?」
グル「先生は奇病専門と言っているが、
一般的な医学も兼ね備えているだろう?
我々には、そういった人材が少なくてな…」
「…何度も言うが、私を評価してくれてるのは
本当に嬉しいし、それも悪くないとは思う。」
グル「!じゃあ…!」
「でも、私にそのような責務は果たせない。
例え誰かが私を必要としていても
私はここを離れるわけにはいかないんだ。」
グル「それは、先生が"元軍人"としての
責任だと言うのは重々承知だ…しかし…」
「グルちゃん。もし私が自分自身に納得が
いったら、君のところへ行く。
それまで気持ちが変わっていなければ
私は喜んで専属医師となろう。
…待ってもらえるか」
グル「…もちろんだ。いくらでも待つさ」
「うむ」ニッ
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シキ(プロフ) - 闇−Yamiさん» コメントありがとうございます(土下座)夏は頑張ってたくさん更新しようと思ってるのでよかったらご覧下さい!いつも読んでいただきありがとうございます! (2017年7月29日 13時) (レス) id: a3c3780cff (このIDを非表示/違反報告)
闇−Yami(プロフ) - いつも楽しく読んでます! こういう実況者の小説大好きなので!更新楽しみにしてます がんばって下さい(*´˘`*) (2017年7月29日 9時) (レス) id: a8dd7223db (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - 睡眠さん» ありがとうございます(感激)コメントめっちゃ嬉しいです。あっ…評価10もありがとうございますすす…!是非最後までご覧ください! (2017年7月27日 8時) (レス) id: a3c3780cff (このIDを非表示/違反報告)
睡眠 - 楽しく読ませてもらってます!ログインしてないからお気に入り出来んのが悔すぃ(T^T)スマソ あ、でも 評価しました。10です…! 楽しみにしてます!更新頑張って下さい! (2017年7月26日 22時) (レス) id: e9b24811de (このIDを非表示/違反報告)
ふすべ149(プロフ) - 凄い読みやすくて楽しませてもらっています!寛解でendに話を持っていくストーリーが読んでみたいです。更新楽しみにしています! (2017年6月17日 23時) (レス) id: b93a6073b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シキ | 作成日時:2017年5月20日 8時