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7日目 『色彩の患者』 ページ30

♂♀「先生、着いためう」

「ぅん…?あぁ。じゃ、行こうか」




また、この街にやってきた。
今回はマンちゃんも一緒に。






ー数日前ー


「…私もそのお願いをしに来たのです。
オスマン君の奇病を治せるのは、貴方だけですから」

ひと「俺が…?」

「ええ。…また来ます。今度は、彼を連れて」

ひと「…待ってます。」







ということで、マンちゃんを連れてきたのだが…


♂♀「…。」


(過去1暗い顔だな…)






一応まだひとらん君が生きている
というのは教えていない。
それは自分自身の目で見た方がいいと思ったから。





手紙を送って時間や場所は事前に決めている。
場所は、この間彼と話したカフェだ。
ひとらん君から指定したからきっと何かあるんだろう。








「…マンちゃん、ここだけど…」

♂♀「…うん」

「じゃ…行くか」




カランカランとベルが鳴る。
そして俺は彼を見つけた。



「…久しぶりだね。来てくれてありがとう」



***(オスマンside)







A「…久しぶりだね。来てくれてありがとう」



そう先生は誰かに向かって言った。

先生がこの街に来た時、俺に会いたがってた人と
今度会ってほしいと言われこの街にきたが
あの頃と変わらない雰囲気、街並み、風景を見ると
どうしても目の前が暗くなる。
それは視覚だけでなく、感情的にも。

もう人の顔は、近くで見ないと分からない。
全部暗く見える。





A「………………ちゃ…………ンちゃん……マンちゃん!!」

「ッ!え、あ、ごめん…」

?「…マンちゃん」


聞き慣れない…わけではない声。
どこか懐かしい声…






A「…会いたがってた人の名前は、ひとらんらん。
マンちゃんがずっと後悔してる人だよ」

「…げど、ちゃ…ん…?」

ひと「…ッう、ん」



泣いているような声の方へ顔を近づけてみると




「…らん、らん…ッ…」




泣いている親友がそこにいた。
それを見て俺も涙を流す。







『助かってて、よかった』と言うのと同時に
げどちゃんに抱きつく。
あの頃の、泣いたげどちゃんを慰めていたように。
弟のような大切な親友の存在を、確かめるように。








A(兄弟みたいだな、こうして見ると。)






ー次回、『色彩の患者』薬の在処へー

最終日 『色彩の"元"患者side元患者』→←6日目 『色彩の患者』



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シキ(プロフ) - 闇−Yamiさん» コメントありがとうございます(土下座)夏は頑張ってたくさん更新しようと思ってるのでよかったらご覧下さい!いつも読んでいただきありがとうございます! (2017年7月29日 13時) (レス) id: a3c3780cff (このIDを非表示/違反報告)
闇−Yami(プロフ) - いつも楽しく読んでます! こういう実況者の小説大好きなので!更新楽しみにしてます がんばって下さい(*´˘`*) (2017年7月29日 9時) (レス) id: a8dd7223db (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - 睡眠さん» ありがとうございます(感激)コメントめっちゃ嬉しいです。あっ…評価10もありがとうございますすす…!是非最後までご覧ください! (2017年7月27日 8時) (レス) id: a3c3780cff (このIDを非表示/違反報告)
睡眠 - 楽しく読ませてもらってます!ログインしてないからお気に入り出来んのが悔すぃ(T^T)スマソ あ、でも 評価しました。10です…! 楽しみにしてます!更新頑張って下さい! (2017年7月26日 22時) (レス) id: e9b24811de (このIDを非表示/違反報告)
ふすべ149(プロフ) - 凄い読みやすくて楽しませてもらっています!寛解でendに話を持っていくストーリーが読んでみたいです。更新楽しみにしています! (2017年6月17日 23時) (レス) id: b93a6073b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シキ | 作成日時:2017年5月20日 8時

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