奇病専門医の日記【男主】実況者

1日目 『赤色の鎖』 ページ1

前の患者が退院してから、はや1ヶ月。
毎日が暇で暇で仕方がない。



「今日も来ないかー…いや、来ないのが本当はいいんだけどね…」


そろそろ自分の研究でもするかな？
でも結構めんどくさいんだよなぁ…



いっそのこと、どっかの病院にでも行くかなー








そう独り言を呟きながら鍵を閉めようとした、
その時。


「…前方約7.3m、だな。」

患者の気配がした。




＊＊＊



「…！！おい、君！！大丈夫か！！」

見つけた。

「呼吸は、まだあるな…急いで連れて行こう…」




外傷はパッと数え切れないほど。
切り傷や痣など。




そして、首には…





「赤い、鎖の痣…！急がないと…！」









＊＊＊








？「んｯ………！？」

「あ、気がついた…！よかった…」

？「ｯだ、誰や！！」ｶﾞﾁｬｯ

「ん！？じゅ、銃持ってたの！？」

？「ええから離れろ！！！」

「は、はい！」





そう言った直後、


？「ｯい…！」ｸﾞﾗｯ

「！危ない！！！」


ﾊﾞﾝｯｯｯ



？「ｯは、ぁ…？」

「いちちち…大丈夫、だった？」

？「！！！」



まさか撃ってくるとは。
いや、"撃たされた"やな。





「こりゃ大変な患者さんだなぁ…」


そう言って患者の背後に回る。
そしてすぐに気絶させる。


「…今日は、ゆっくりおやすみ。」




…今回の患者はちょっと厄介だなぁ。









意識を奇病に持ってかれる、ってのは。

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