【孤爪研磨】*2,幼馴染みのち、3ヶ月ニセ彼氏 (ページ13)

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ニセカレ53 ページ13

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_____もしかしたら、これはチャンスなのかもしれない。

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とうとう明日に迫った合宿

準備はというと、まだしていない。

ゲームのイベントで忙しい。

……というのはほんとだけど嘘で、一番はAのこと。

合宿なんていったら、イベントばっかあるに決まってる。

なんて、クロが言ってた。

おれもそんなこと思ってないわけではなく、多少は思ってる。

いい機会かもしれない。

Aはまだ、シノが一番。

それはおれも許してるし、2次元好きな気持ちはものすごく分かる。

だけど尋常じゃない。好きすぎている。

おれはAといる時はゲームの時間を減らすように努力した。(減ったかどうかは別)

そんなこと、Aは知らない。

知る由もないのかもしれない。

クロの言う、イベントがどういうやつかはよく分からないし分かりたくないけど…。

だけど、チャンスなんだ。この合宿が。

おれがAをしっかりと振り向かせるチャンス。

おれと正式に付き合い始めたA。

ただ、未だにキャラとおれを被せているところがある。

本音を言ってしまえば、怖いんだ。

おれ自体をそこまで好きじゃない。

いや、そこまではAじゃないし、魔法使いじゃないから知らないけど。

ここで振り向かせられたら…。

今回の合宿にかかっている、俺の今後

大袈裟だと、子供みたいだと、言われるかもしれないけど。

だけど、ここでやらないとダメな気がする。

どこから湧いてきたか分からない変な自信と使命感。

クロからLINEが入ったのが合図。

おれは準備をするため、クローゼットを開けた。

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