私の幸せII (ページ10)

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約束の3日目
無事カルエゴ先生以外の教師の許可書が集められたので職員室へ来ていた

ｲﾙ「約束の「教員全員の許可書」だ。3日以内に揃えた。確認してくれ」

ｶﾙ「…あぁ確かに教員36名分問題は無い」

ということは私達はカルエゴ先生のハンコで王の教室へ移ることが出来るのだ

ｲﾙ「残りは貴方のサインだけだが厳粛に評価してサインしないなんてことはありえない…だろ？」

ｶﾙ「あぁ他が揃っていれば私もサインする」

ｲﾙ「では早速サインを」

ｶﾙ「故にサインはしない」

『なんで？先生たちの許可書は全部揃っているのに』

ｶﾙ「決まっている足りないからだ。私は「教職員全員の許可書」がいると言ったはずだ。これは教員36名分…」

教職員全員ということはカムカムさんや用務員の人達も含まれるということ、つまりカルエゴ先生が言うように足りない。

ｲﾙ「カルエゴ卿いくらなんでも…」

ｶﾙ「粛に。粛にせよ。貴様らはいつもそうだ。物事を深くまで考えない。面白そうだと簡単に手を出す。火をつかもうとする子供のようにだ。」

ｶﾙ「貴様らが手を出しているのは業火だ。この魔界の礎を築いた御方が遺した高貴な業火…この学園が守っていた尊き遺り火に触ろうというのなら」

ｶﾙ「私は学園の門番としてその首を噛みちぎる義務がある。思考力のない者はただの道化だ。そして火の輪で身を焦がす。」

凄まじい程の殺気
前を見ればケロベロスがイルマくんの首を噛もうとしている
本能が危険信号をだしている。先生は本気だ

天国から地獄へと落とされたような気分。

自分たちが如何に力不足で、単純な頭をしているかがこの学校の門番によって明瞭にされてしまった。