青葉城西の転校生は不良…なのか？【HQ】 (ページ19)

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Episode17 ページ19

『ピンク髪、サーブトスが段々低くなってた。』

花「おぉ、マジか。気づかんかったわ。サンキューな。ていうかピンク髪って…、ピンクブラウンなんだけどな？」

ベンチに行ってすぐに如月さんは花巻さんに声を掛けた。

花巻さん…前も訂正してたなぁ…。
そこは譲れないんですね。

『ピンクはピンクだろ。』

僕もそう思う。

及「それより、すごいね如月ちゃん！あんな的確にアドバイス出来るとか！」

『何か問題でもあんのかよ。』

及「ないない！むしろマネとしてのスペック高すぎて感謝しかない！」

岩「中学から選抜メンバー入ってるだけあって、そういうの鋭いんだろうな。これからも頼むわ」

花「Aちゃん誘って正解だったな！」

ストレートに感謝して褒める先輩達に、如月さんは照れることもなく呟いた。

『…変な奴ら。』

花「言われてんぞー、及川と岩泉」

松「それ花もでしょ」

及「おっ、ペナルティお疲れ様！休憩挟んだらサーブ練ね！」

松「おー。」

休憩後、サーブ練、レシーブ練などをしている時も、如月さんはノートに記録をとったり、選手に指摘したりしてくれた。

何だか、いつもより実りのある練習が出来た気がした。別に、いつもが実りが無いわけじゃないのだけど。

練習が終わり、監督とコーチの元に集合する。
普段は一人ずつ1日の練習内容について話したりするだけだが、今日は来週の火曜の予定について話があった。

うちの高校で、烏野高校と一試合だけするらしい。
最近は名前を聞かない所なので、引き受けた理由がわからなかったが、その事についても監督と及川さんから話があった。

及川さんや岩泉さんの後輩だった、王様と呼ばれる天才セッターが烏野高校のバレー部に入ったらしく、今の実力が見たいとのことで、フルでそいつを試合に出す条件付きで承諾したらしい。

うちもいつも通りのスタメンでいくけど、ベンチメンバーもしっかりと調整しておく様に言われ、話が終わった。

ここからはもう自由な時間、それぞれが自主練を始める。