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Episode15 ページ17

花「Aちゃーん、そのノートどうしたの?」


『…使ってないやつあったから持ってきた。』


松川 「何書いてんのー?」


『ポジションとか。鬱陶しいから黙って休んでろ』


花「ひどーい、教えてくれてもいいのにー」


松「いじめないで教えてよ〜」



岩「おい、お前らもちょっかいかけて邪魔すんなよ。」


岩泉さんに促されて花巻さんと松川さんはいじける振りをしながら離れた。
流石、青城のおかんだ。←



無理矢理入部させられたのに、真面目にデータとか取るんだな…。何書いてるか気になる。
僕モブだし気づかれないから後ろから見ちゃえ←




後ろから気づかれずに、さり気なくノートを覗き込もうとしたその時。



『おいコラ、モブ顔。気づかねぇとでも思ってんのか。』




めちゃくちゃバレてた。



モブ顔…僕の呼び方それで決定か…なんて的確なんだ…。



山「す、すいませんでした。」


すぐに謝って矢巾や先輩立ちの元へ駆け寄った。

みんな、如月のことについて話していた。



矢「なんていうか、意外っすね。」


及「如月ちゃんのこと?」


矢「はい。ほとんど無理に勧誘してたんで、仕事は適当にこなすのかなって思ってたんですけど、案外真面目にしてるので…。」


岩「一応部活やってた人間だし、そこはわかってんじゃねぇかな。」


花「そーね。口調とかは直す気ないみたいだけど、真面目だし、仕事早いし、余ったノート使ってデータとってくれてる位だし。充分っしょ。」


及「二軍の子達もこれで少しは練習時間増えるでしょ。ほんとありがたいよね。」



松「あとは、少しずつでもチームとして仲良くなれればって感じだよな。」



松川さんの言葉に3年生達は頷く。



及「時間だね。休憩おわりー!次試合形式ね!」






予想外の仕事ぶりにみんな感心していたし、感謝していた。






でも、彼女の本当のスペックの高さに気づいたのはこの後からだった。

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作者名:かみなづき | 作成日時:2018年9月8日 3時

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