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Episode11 ページ13

及川さん達が話し合った結果、
前衛は金田一、及川さん、国見、
後衛は松川さん、花巻さん、岩泉さんという形になった。


お前はセッターだから前衛の真ん中行けと岩泉さんに言われ、及川さんは前衛。特に守備力の高い花巻さんを挟むように松川さん、岩泉さんが後衛に入った。


いつもは渡が入るので、松川さんが後衛で守るのは新鮮だった。それでも松川さんも守備力が高いので不安はない。


念のため、全員に授業でアンダーサーブを打っていたことを伝えておいた。






全員が守備につく。









山田が如月にボールを渡す。


受け取ると、後ろの方に下がった。
あんな後ろから打つのか?
ということは、前衛狙い…?









如月はボールの感触を確かめるようにルーティンを行う。







目を閉じ、一呼吸おいて目を開ける。


一瞬で、空気がヒリついた。








来る…!!







如月は高く、サーブトスを上げた。







矢「ジャンプサーブ…!?」


渡「打てたのか…!!」





トスに合わせて高く飛び、ドンピシャでサーブを放つ。





サーブは松川さんの方へ飛んでいく。
威力はそこまでではない。が、際どいコース。
一瞬の迷いが命取りになる。



それを、松川さんはきっちりとレシーブした。綺麗に、及川さんの頭上へと。


及川さんは返ったボールをキャッチした。




及「まっつんナイスレシーブ!!」


岩「いいコースだったな。」


松「おー」


賞賛の声に応える松川さん。


及川さんはキャッチしたボールを如月に返した。
受け取り、位置について、ルーティンを始める。






それを見て全員低く構える。





同じようにトスをあげ、2球目のサーブが放たれる。







飛んでいったのは花巻さんと岩泉さんの間。


また嫌なところに…!









及「っ…岩ちゃん!!」



岩「うっし!!」





どちらが取るか、一瞬迷いがあったが及川さんの声と同時に岩泉さんが動いた。
また、綺麗に及川さんへとボールが返る。



花「ナァイスレシーブ岩泉!」


岩泉 「一瞬迷ったわ、悪ぃ」




迷ったのに、あんな綺麗に上げれるのか…。俺も見習わねぇと。



再びボールをキャッチした及川さんは、すぐに如月へと投げ返す。




及「威力は女の子だからそこそこだけど、コントロールは抜群。いいサーブだね。」



煽りにも聞こえる及川さんの言葉に反応することもなく、焦りも見えない如月。



リーチだぞ…?なんでそんなに落ち着いてられるんだよ…。

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作者名:かみなづき | 作成日時:2018年9月8日 3時

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