検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:2,208 hit

幕間 ページ7

「ただいま帰りました」

茶の間の襖が開き、二振の刀剣男士が入ってきた。
一期一振と…

「俺も参加させてもらうぞ」

「山姥切国広じゃないか。驚いたな、君もクトゥルフできたのか」

そう言うと、山姥切国広は不服そうに顔をしかめて言葉を発する。

「俺みたいな写しがクトゥルフを知っているのがそんなに不自然か…?」

「いやいや、そういうんじゃないんだ!気を悪くしたのならすまないな」

謝ってはみたが、山姥切国広の表情が明るくなることはない。
厄介な奴がPLとして来たものだ…。

いや、厄介なのは昔の自分か。

「国永も悪気があったわけではないのです」

「クトゥルフ仲間が増えて嬉しいのです。そうでしょう?鶴丸」

「あ、ああ!そうとも。歓迎するぜ、山姥切国広」

見かねた二振りも助け船を出してくれたことであまり険悪なムードになることなく場はおさまった。いや、全く。俺も良い友人を持ったものだ。

「ところで、次は何のシナリオをしようか」

「決まっているのではないのですか?」

「ああ、いや…ちょっとな。今2回KPをやったからPLもやりたくなってな」

嘘だ。正直俺にこれ以上江雪のリアルアイデアを捌く自信がない。

「そうでしたか。では今回は私がKPを務めましょうかね」

「良いのか?一期一振」

彼は確かPLがやりたくて今回の集まりに来てくれていたはずだが。
しかし問えば、やりたいシナリオがあるのだと言う。

「それなら任せようか」

「はい。以前弟たちがプレイしたらしく、いち兄も是非やってみて、と言ってくれたので」

そりゃあいい。じゃあ早速俺と山姥切国広はキャラシを作るか、と賽を握った。


……それにしても、粟田口の短刀までクトゥルフをしていたのか。こりゃあ驚きだ。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←シナリオ・コンビニ帰り 後編



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

舞弦(プロフ) - 珠鶴/さん» 死にたがり電車!私も前々から興味があったんですよね…今度中の人達が揃った時にシナリオまわしてみますね。ありがとうございます! (2016年7月22日 20時) (レス) id: 52110ea09f (このIDを非表示/違反報告)
珠鶴/(プロフ) - 舞弦さん» やってほしいシナリオですか…色々面白いからおすすめですが、死にたがり電車とかが自分は好きですよ! (2016年7月21日 20時) (レス) id: b4303abe17 (このIDを非表示/違反報告)
舞弦(プロフ) - 珠鶴/さん» コメントありがとうございます!!そう言ってくださるだけで嬉しいです。やってほしいシナリオとかあったら教えてくださってもよろしいのですよ…壁|⊂ ´T ) (2016年7月21日 18時) (レス) id: 52110ea09f (このIDを非表示/違反報告)
珠鶴/(プロフ) - 楽しく閲覧させてもらってます!更新をお待ちしてますね! (2016年7月21日 2時) (レス) id: b4303abe17 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:舞弦 x他2人 | 作成日時:2016年3月29日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。