［鬼滅］上弦の月花＿怪鬼始動偏[男主］

花月39 ページ39

「あははっ、甘えんぼさんだねぇ」

衰囁「ん〜っ」


頭をぐりぐり押し付ける衰囁を撫でながら外を見る。

……綺麗だねぇ。
見慣れた月。

…太陽が見たい。
日の光を浴びたい。
日の出を見てみたい。
夕焼けを見てみたい。


衰囁「…僕頑張るよ。ご当主の願いを叶えるためなら何でもするって決めてあるよ。」

「……」

衰囁「僕らはご当主の為に生きてるんだ。ご当主が悲しくなっちゃったら僕も悲しい。」

「…うん。」

衰囁「ご当主は凄い人って僕知ってるよ。僕はそんなご当主に憧れてるんだ。」

「うん…」

衰囁「……一緒に日の下を歩きたい。」


そうだね。

そうしたら一緒に甘味を食べにいこう。
徒女とは一緒に簪をかいにいこう。

…やりたいこといっぱいあるなぁ。
昔は本当に何も考えずに生きてたからなぁ。

……有難う。俺の子供たち。

花月40→←花月38

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す