結局 ページ26
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結論から言おう。
宿儺の指は、偽物だった。
オークション会場自体は実際にあったが、珍しい呪具等を競り落としてる最中に現れた。
しかし一目で偽物だとわかったのに、周りの人間は本物だと言いながら高値で競り落としていく。
「もしかしたら五条先生を日本から出そうと、誰かが仕向けたかもしれませんね」
「………えぇ、その可能性が高いでしょう」
偽物の宿儺の指を槍で突けば簡単にボロボロになってしまった。
会場に放たれた呪霊が取り込み、一種の興奮作用を引き起こし騒ぎ立てたが流石に直ぐに収まった。
「全く、無駄な2週間を過ごしました」
2週間近く情報という情報をかき集めたが偽物だと分かれば呆気なく、実に落胆な気持ちにしかなれない。
「Aさんはこれからはどのような予定で？」
「日本に戻ります。私に任された任務は終わりましたので」
冷たい風が頬を撫でる。
「今戻ると寒暖差で風邪ひきそうですね」
彼は刀袋に刀を収め、ゆっくりと歩みを進めた。
もうロンドンは秋だと言うのに、日本はまだ夏真っ盛りで、あの蒸し暑い時期に戻るとなる。
「では、乙骨君。私はここで失礼します」
「もう行くのですか？」
「……はい、
休んだ方がいい、と言うが私は首を横に振る。
「飛行機の中でも休めれますので、大丈夫ですよ」
夜の窓は薄らと鏡の役割をし、そこに映る私の顔は大分酷い隈があり顔色も良くはなかった。
これでは帰った時に心配されてしまう、何処かで化粧品を買っておうか、と考える。
「乙骨君、またいつか」
「…はい、お気を付けて」
別れを告げて、私は日本に帰る事だけを考えてホテルまでの帰路についた。
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琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました！！！更新楽しみに待ってます！！！！！！！！ (2021年5月21日 9時) (
レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - たきさん» たきさん、コメありがとうございます！好きと言ってくださってありがとうございます…頑張って更新していきますので、楽しみにして頂けたら幸いです。 (2021年4月27日 22時) (レス) id: 7e43feffbc (このIDを非表示/違反報告)
たき(プロフ) - 好きです！(唐突) Fateも呪術廻戦も好きなので、この作品はドンピシャです！作ってくれたことに感謝しかありません！お忙しい中大変とは思いますが、ほどほどに更新頑張ってください！応援しています！！ (2021年3月15日 23時) (レス) id: 8363423ed4 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - ミリさん» コメありがとうございます。ンンン意図を読み取ってくれて嬉しいです！存在しない記憶は存在しないからこそ存在しない記憶なんですよ！！もう、意図を読み取ってくれた事が嬉しすぎて...ありがとうございます...頑張ってお話進めます...好きと言ってくれて感謝感激です (2021年2月14日 10時) (レス) id: 9ede5cc8ab (このIDを非表示/違反報告)
ミリ(プロフ) - 存在しない記憶…今そういうことかと気づきました…！今日お話がまるっと消えて別のお話が新しく更新されてるのがもう…好きです…これからも応援しています。 (2021年2月14日 0時) (レス) id: e2a1d964c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎名魏 | 作成日時：2021年1月22日 18時
