暴力沙汰は困ります ページ20
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一週間の休暇も終わりお土産を悠仁に届けて終えて、生徒たちを探しに行ったときだった。
ズン、と建物が揺れた。
地震か、と思ったがその後に続く揺れもなくビリビリと伝わる戦意に外を覗いた。
「伏黒君？！」
筋肉質の誰かが伏黒君を建物の柱に押さえられており、頭から血を流しているのが見えた。
アラートもなっていないのに何故。
ぐ、と腕に力が入るのが見えた。
嫌な予感がして、周りを見渡し最短ルートを見出す。
途端、柱をへし折りつつ上に上がっていくのが見えた。
建物をかけ渡り、伏黒君の背後へと回り地面を強く蹴りながら白銀の槍を表す。
伏黒君の蛙の式神が拘束しているのが見えて、伏黒君の体が地面につく前に下をくぐる。
「！」
私の存在に気が付き、拘束されているにも関わらず下から顎を狙っている事に気が付いて両腕でガートをした。
だがそのガードにはわずかな隙間が生じる、それをピンポイントで抜けるか、と言われたら無理かもしれないが、この時は
「(入る)」
そう確信した。
槍を回し、石突の方で思いっきりついた。
呻き声と確かな感触、だが油断はできないと判断しさらに追い打ちをかける。
足を掴んで床に叩きつける。
起き上がろうとする寸前に、矛先を喉仏にぴたりと狙いを定める。
「A先生！」
「伏黒君、お待ちを」
今は少しばかし、気が立っています。
担当する生徒が怪我をしている時点で正気ではないとは思っている。
「名乗れ、何処の者だ」
「ッ」
「ちょ、ちょ先生タンマ！殺しちゃダメ！！」
「おかか！おかか！」
二年のパンダ君と狗巻君の声が聞こえたが、視線は1ミリたりともその男から動かさなかった。
「その人姉妹校京都校の人！」
パンダ君の言葉に、冷静さが戻っていく。
「……それは失礼を、立てますか？」
白銀の槍を消して、槍を持っていた手を差し伸べる。
「あぁ。いい一撃だった」
私より大きく、ごつごつした掌を握り引っ張って立ち上がらせる。
「1年副担任の虎杖Aです。貴方様は？」
「京都校3年、東堂葵だ」
一度大きくため息を吐いて伏黒君を見て、東堂さんを見た。
その際に3人は気まずそうな表情を浮かべ、東堂さんは品定めのような視線だった。
「何があったか知りませんが、行内での暴力沙汰は困ります」
宜しいですか、と東堂さんに殺意を突き刺せば瞳が揺らいだのが見えた。
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琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました！！！更新楽しみに待ってます！！！！！！！！ (2021年5月21日 9時) (
レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - たきさん» たきさん、コメありがとうございます！好きと言ってくださってありがとうございます…頑張って更新していきますので、楽しみにして頂けたら幸いです。 (2021年4月27日 22時) (レス) id: 7e43feffbc (このIDを非表示/違反報告)
たき(プロフ) - 好きです！(唐突) Fateも呪術廻戦も好きなので、この作品はドンピシャです！作ってくれたことに感謝しかありません！お忙しい中大変とは思いますが、ほどほどに更新頑張ってください！応援しています！！ (2021年3月15日 23時) (レス) id: 8363423ed4 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - ミリさん» コメありがとうございます。ンンン意図を読み取ってくれて嬉しいです！存在しない記憶は存在しないからこそ存在しない記憶なんですよ！！もう、意図を読み取ってくれた事が嬉しすぎて...ありがとうございます...頑張ってお話進めます...好きと言ってくれて感謝感激です (2021年2月14日 10時) (レス) id: 9ede5cc8ab (このIDを非表示/違反報告)
ミリ(プロフ) - 存在しない記憶…今そういうことかと気づきました…！今日お話がまるっと消えて別のお話が新しく更新されてるのがもう…好きです…これからも応援しています。 (2021年2月14日 0時) (レス) id: e2a1d964c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎名魏 | 作成日時：2021年1月22日 18時
