一足早く ページ17
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近づいてみれば刀袋を背負っていた女の子はスーツ姿で、観光にしては似合わない恰好だな、と思い声をかけた。
「こんにちは、お手伝いしましょうか？」
「へ？！」
「英語話せますので、お手伝いさせても？」
彼女は驚いたまま口を開けたまま何度も瞬きをした。
『こんにちは。何処へ向かう予定ですか？』
英語で話せば観光に来ていた女性二人は、不安の表情を消し安心したような表情を見せた。
『ここのお土産店を探しているの。でもなかなか見つからなくて』
『見せてもらっても？』
勿論、と了承を得て彼女らのスマホの画面をのぞき込んだ。
英語で書かれたHPから住所と店名を探して、地図と交互に照らし合わせる。
『あぁ、ありました。地図ですとこのお店ですね、今この通りにいますので……』
顔を上げて周りを見渡し、看板に指を指した。
『あそこの看板を右に曲がって、二つ信号を渡り左に曲がった先にあると思います』
『ありがとう！無事にお土産が買えそうだわ！』
『いえ、よい観光を』
『貴方こそよい観光を！貴女もありがとうね！』
突然手を掴みブンブンと上下させられ、何事？！と驚いている。
「ありがとうって言っているんですよ」
「へ？！あ、こちらこそありがとうございます！」
彼女らも片言ではあるが、アリガトー、と言ってお土産店へと足を運んでいった。
「ありがとうございます。私英語からっきしで、助かりました」
深々と頭を下げられ、大丈夫ですよ、と言う。
「はっ！しまった！すみません私用事があるのでこれで失礼します！」
「はい、お気をつけて……あ」
何かカードのようなものを落としていきそれに気が付かずに立ち去っていき、声をかけて止めようとしたが既に人ごみに紛れて消えてしまった。
大事なモノだったら大変だな、と思いそのカードを手に取る。
「学生証？……あの子、」
学校名を見て驚き、さてどうしたものか、と考えた。
「京都校の生徒、か」
非常に残念ながら京都校のパイプは無く、うーん、と悩み鞄にしまったスマホを取り出して電話帳を開きある人の電話番号をタップした。
『はい、伊地知です。どうされましたかAさん？』
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琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました！！！更新楽しみに待ってます！！！！！！！！ (2021年5月21日 9時) (
レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - たきさん» たきさん、コメありがとうございます！好きと言ってくださってありがとうございます…頑張って更新していきますので、楽しみにして頂けたら幸いです。 (2021年4月27日 22時) (レス) id: 7e43feffbc (このIDを非表示/違反報告)
たき(プロフ) - 好きです！(唐突) Fateも呪術廻戦も好きなので、この作品はドンピシャです！作ってくれたことに感謝しかありません！お忙しい中大変とは思いますが、ほどほどに更新頑張ってください！応援しています！！ (2021年3月15日 23時) (レス) id: 8363423ed4 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - ミリさん» コメありがとうございます。ンンン意図を読み取ってくれて嬉しいです！存在しない記憶は存在しないからこそ存在しない記憶なんですよ！！もう、意図を読み取ってくれた事が嬉しすぎて...ありがとうございます...頑張ってお話進めます...好きと言ってくれて感謝感激です (2021年2月14日 10時) (レス) id: 9ede5cc8ab (このIDを非表示/違反報告)
ミリ(プロフ) - 存在しない記憶…今そういうことかと気づきました…！今日お話がまるっと消えて別のお話が新しく更新されてるのがもう…好きです…これからも応援しています。 (2021年2月14日 0時) (レス) id: e2a1d964c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎名魏 | 作成日時：2021年1月22日 18時
