受け取らない ページ14
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「春乃さん、私は貴女の好意を受け取る事は出来ません」
少し信じられないと悲しそうな表情を浮かばせている。
ほんの少しの休憩時間、飲み物を買いに自販機へ向かった際に春乃さんに呼び止められ、何でしょうか、と聞けばそれは私には対する好意の言葉、つまりは告白をされた。
春乃さんの体験入学は最終日、恐らく明日からは学校が始まる。
後悔はしたくない、その一心だろうか。
てっきり告白などしてこないと踏んでいたが、それは勘が外れたようだ。
「貴女様が私には対し好意を抱いていたのは気が付いていました。どう言った思いであれ嬉しい事でした。ですが、貴女様とはお付き合いは出来ません」
「私が未成年だから、ですか」
「それもあります。ですが、根本的な問題があるのです
＿＿＿貴女は私の事を知らなさ過ぎる」
「これから知っていけば」
良いじゃないですか、なんて叫びに近い声が聞こえたが、実際には発せられてはいない。
そう言うと分かっていたから私は目線を逸らし、顔を横に振る。
「春乃さん、確かにこれから共に過ごせば互いの事が分かるでしょう。ですが貴女の好意は私は受け取らない、それ以上に、私は優先すべき事がある」
だから好意は受け取らない。
「貴女には悩む時間があります。考えに考えて答えを聞かせてください。その好意が本物か、それとも別物か」
ガッタン、と音をたてながら自販機の受け取り口から水のペットボトルが出てきて、それを引っ張り出す。
そして新たに小銭を入れて、冷たいカフェオレのボタンを押す。
「ずっと見られてるのも気持ちが良いものではございません。いい加減出てきたらどうですか」
また、ガッタンと音がなる。
「あー流石に気がついてた？優しいねAは、あくまでも彼女の好意を
落ちてきた缶を取り出して五条さんに向かって投げれば、片手で受け取るのが見えた。
「もしかして君、春乃ちゃんに恋でもしちゃった？」
「まさか、私は好きとは言っていません。あくまでも庇護対象なだけです」
もう少し缶を強く投げておけば良かった、なんて思いながら答える。
「じゃあ聞くけど、君にとって非呪術師って何？」
「護るべきもの。民を護る意思こそ、
ピリッとした殺意が全身に突き刺さる。
「……お前、誰だ？」
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琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました！！！更新楽しみに待ってます！！！！！！！！ (2021年5月21日 9時) (
レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - たきさん» たきさん、コメありがとうございます！好きと言ってくださってありがとうございます…頑張って更新していきますので、楽しみにして頂けたら幸いです。 (2021年4月27日 22時) (レス) id: 7e43feffbc (このIDを非表示/違反報告)
たき(プロフ) - 好きです！(唐突) Fateも呪術廻戦も好きなので、この作品はドンピシャです！作ってくれたことに感謝しかありません！お忙しい中大変とは思いますが、ほどほどに更新頑張ってください！応援しています！！ (2021年3月15日 23時) (レス) id: 8363423ed4 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - ミリさん» コメありがとうございます。ンンン意図を読み取ってくれて嬉しいです！存在しない記憶は存在しないからこそ存在しない記憶なんですよ！！もう、意図を読み取ってくれた事が嬉しすぎて...ありがとうございます...頑張ってお話進めます...好きと言ってくれて感謝感激です (2021年2月14日 10時) (レス) id: 9ede5cc8ab (このIDを非表示/違反報告)
ミリ(プロフ) - 存在しない記憶…今そういうことかと気づきました…！今日お話がまるっと消えて別のお話が新しく更新されてるのがもう…好きです…これからも応援しています。 (2021年2月14日 0時) (レス) id: e2a1d964c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎名魏 | 作成日時：2021年1月22日 18時
