夢では何時でも。 ページ3
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「やぁスティーブン。何か身長伸びてるね。」
ハロー、カミシロ Aでっす。
2日連続で謎の夢を見て白い空間にいるよ。
目の前にはまたコイツかって顔をしているスティーブンがいる。
だが、身長がぬんっと伸びている。
その証拠に俺は少し見上げている。
「....そりゃあ、あれから3年経ってるからね。身長ぐらい伸びるよ。」
「.........はっ?昨日会ったぶんでしょうが。」
「いや、3年経ってるけど......」
話が噛み合わないと気付く。
「えっ、なに、時間にズレが生じてる感じですか。」
一番可能性がある事を言ってみる。
いや、それしか無いだろ。
「いやー吃驚だよ。少年だったのに、いやまだ少年か。」
「もう15なんだけど。」
「俺からしたらまだ少年だよ。」
けらっと笑いスティーブンの背中をバシバシ叩く。
「またスティーブンに会えるとは夢にも思わなかったよ。
あっ、コレ"夢"か。」
一人で笑い、勝手に夢と思わせる。
一瞬だったが、スティーブンが少し悲しげな顔をした。
「....どっか気分でも悪いのかスティーブン。」
「...いいや?気分なんて悪くないけど?」
そうかっ、笑顔で答え、またくだらない話でもするかっと地面に座り込んだ。
「......。」
「......。」
「あのさ。」
「ん?」
「どーしてこーなった。」
今の状況を説明すると、俺が座ろうとしたら、スティーブンが後ろにいて尚且つ胡座をかいていて、そこに俺が座った、と言う状況だ。
んで、何故か腰に手を回されて俺の顔の横にスティーブンの顔がある。
「さぁ...?」
いやっ"さぁ?"じゃないでしょっと心の中で突っ込む。
(まぁ、いいか。あったかいし。)
彼に背中を預けて変なスティーブンっと言ってやった。
「酷いなぁ...。」
何もない白い空間に二人の笑い声が響いた。
〜side スティーブン〜
3年間、俺は彼女のことが忘れられ無かった。
俗に言う、一目惚れ。
毎晩夜が来ては彼女に会えるだろうかと願うばかり。
ようやく、今日会えた。
何も変わらない彼女。
どうやら俺だけ3年と言う月日がたっているようだ。
一瞬この恋心がバレたかと思ったけど、この様子だと気づいていな。
「変なスティーブン。」
けらっと笑いながらもたれ掛かるA。
「酷いなぁ...。」
腕の中の温もりを感じならがそう答えた。
(変になってるのはきっとアンタのせいだよ、A。)
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椎名魏(プロフ) - 夜奈 希未さん» 夜奈さん、ありがとうございます!これからも楽しんで頂けたら嬉しいです! (2015年6月30日 20時) (レス) id: 86535fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - 兎魔斗さん» 兎魔斗さん、ありがとうございます!更新はまちまちですが楽しんで頂けたら嬉しいです!! (2015年6月30日 20時) (レス) id: 86535fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
夜奈 希未(プロフ) - すごく面白いです!血界戦線の小説増えてくれ……これからも最新頑張ってください!応援してます! (2015年6月30日 19時) (レス) id: 7f2cad6fcb (このIDを非表示/違反報告)
兎魔斗(プロフ) - 凄く面白いです!!,血界戦線の小説は少ないので...面白い小説にあえて嬉しいです!!!これからも頑張ってください!! (2015年6月30日 8時) (レス) id: bef0b55696 (このIDを非表示/違反報告)
椎名魏(プロフ) - かりんさん» かりんさん、ありがとうございます!!これからも楽しんで頂けたら幸いです!! (2015年6月29日 18時) (レス) id: 86535fb0f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椎名魏 | 作成日時:2015年6月24日 20時