ローズマリー２ ページ2
私が生まれる前からこの家にいたウィリーは私のお姉さんのような存在でした。
私より好奇心旺盛で、一緒にしていた散歩もいつの間にか無くなっていました。
あふれる涙は止まることを知らずに、頬をぬらしていきました。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿今日、音楽大会がなかったらよかったのに＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
一生懸命練習した合唱も、今は家族に話す余裕もないくらいに動揺していました。
最後の時を見届けることができなかった後悔と、悲しさで一日一日が過ぎていきました。
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中学一年生になった日。
あれから何日もたった今日。
なぜかわからないけどウィリーと一緒に歩いた道を歩いていました。
悲しい気持ちになりながらもある家の庭を覗き込んだときでした。
あるオレンジのお花が目に入りました。
ウィリーと散歩をしていたころには咲いていなかったお花。
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あんなにも印象に残ったお花なのに。
名前がわからなくて。
図鑑を開いたとき。
『・・・・ローズマリー・・・・』
花言葉に目を向けたとき。
思わず涙がこぼれてしまいました。
ウィリー。
あの時、一緒にいれなくてごめんね。
何にもしてあげることができなくて、ごめんね。
でも、ずっと忘れないからね。
だからさ、ウィリーも私のこと忘れないでね。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ローズマリーの花言葉
思い出。
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椎名心音(プロフ) - 愛斗さん» はい！ありがとうございます！ (2015年10月4日 19時) (
レス) id: fceaad6e8c (このIDを非表示/違反報告)
愛斗(プロフ) - 椎名心音さん» がんばってください！ (2015年10月4日 8時) (レス) id: 0c49eabddf (このIDを非表示/違反報告)
椎名心音(プロフ) - 愛斗さん» ありがとうございます！ (2015年10月4日 7時) (レス) id: fc3530dba5 (このIDを非表示/違反報告)
愛斗(プロフ) - すごく良い話ですね！ (2015年10月3日 21時) (レス) id: 0c49eabddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏柚美花
作成日時：2015年8月24日 14時
