・ ページ21
ちらっと康二の方を見ると、無表情で。
緊張…してるのかなって思った。
「絶対成功させるぞー！」
『おー！』
室内に大きな声が響き、円はバラバラと散っていった。
「しょっぴー。」
「なに？」
手招きされて、康二の方へと駆け寄っていくと腕を引っ張られてバランスを崩す。
そのまま康二の胸に飛び込むような形になった。
「ちょっ…康二？」
突然のことに訳が分からなくなっていると、ちゅっと唇が重なった。
「なに、やってんの…やだ、やめろって…」
抵抗しようにも頭も身体もがっちりとホールドされていて全く動けない。
周りには見えないようだけど、ここは楽屋のど真ん中に等しい場所だ。
「いやだ、ねぇ…康二…？」
舌が侵入してきて舐められたり。普段だってこういうのしないのに。
必死に声を我慢しようとしても吐息が漏れていく。
「…声、我慢しんといて。」
キスしたまま喋られるとしたくなくても身体がビクッと反応してしまう。
「ぃや…やめ、て…んっ…」
だんだんと力が入らなくなってきて、呼吸が辛くなる。
もうやめて、と小さな声で懇願すると離してくれた。
「…ん…は、ぁ…」
生理的な涙で顔は濡れて、震える手で康二の服を掴む。
こうしていないと立っていられなくて。
「覚えといてって言ったやろ？さっくんとも他のメンバーとも距離が近すぎるんよ。」
康二を見上げるとクスッと笑って軽く口付けされた。
「ほら、涙拭いて。メイクさんに怒られるで。」
涙を拭われ、ぎゅっとホールドしていた康二の腕が俺から離れた。
「しょっぴー…？」
恥ずかしくて俯いたまま動けない状態の俺に康二はキョトンとした声で話しかけてくる。
「…こ、康二の馬鹿！！」
Fin
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 268人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫夏(プロフ) - 青草さん» 了解致しました。いえいえ、私なんて全然ですよ。でも、嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2021年3月2日 21時) (
レス) id: c21d0ca7dc (このIDを非表示/違反報告)
青草 - シチュエーションなどは天才の紫夏様におまかせ致します…！楽しみに待ってますね！ (2021年3月2日 19時) (レス) id: 8f7d50177b (このIDを非表示/違反報告)
紫夏(プロフ) - 青草さん» リクエストありがとうございます！シチュエーション等なにか書いて欲しいものがごさいましたらまたコメントして頂けるとありがたいです。少し遅くなってしまいますが、書かせていただきます。 (2021年3月1日 20時) (レス) id: c21d0ca7dc (このIDを非表示/違反報告)
青草 - もしよろしければmmnb見たいです…！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 8f7d50177b (このIDを非表示/違反報告)
紫夏(プロフ) - yukiさん» リクエストありがとうございます！了解致しました。少し遅れてしまうかもしれませんが、それでも宜しければ書かせていただきます。 (2021年1月3日 9時) (レス) id: c21d0ca7dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫夏 | 作成日時：2020年12月6日 10時
