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あれから数ヶ月
俺に転機が訪れた
「あかん、緊張する...」
「大丈夫や俺もいてるし」
そういい背中を叩く同級生の佐山
佐山があれからAの連絡先を手に入れ
ご飯に誘ってくれた
佐山「あ、もう着くて」
何年ぶりやろか...
「ごめん、おくれ...っ！？」
「...！」
俺と目が合ったAの顔色が変わる
卒業以来に見た彼女はめっちゃ美人になってて
染めた明るい髪
大人っぽい化粧
そういうのに疎い俺でも綺麗やってわかる
A「け、んちゃん...？」
佐山「ごめん、騙すみたいなって」
「いや、俺が頼んでん
久しぶり、A」
久しぶりの本人
しゃべり声
全てが感動させられ鼻の奥がツンとした
とりあえず店入ろうか、と佐山が言ってくれた
.
.
佐山「今教師やっけ？」
A「うん、小学校のね」
「すごいな〜何年生？」
A「4年生」
ちゃんと喋れてる
お酒のおかげかな
向こうもお酒でオープンにやったのか笑顔も増えた
A「佐山はフリーターやったよね
賢ちゃんは？」
まさかの向こうからの質問に心の中でガッツポーズする
「俺な、今芸人やねん」
A「ほんま！？すごいやん」
佐山「前ライブ行ったけどな
おもろかったで」
A「へー！ええなぁ素敵な仕事やなぁ」
あぁ
こういうどんなことにでも尊敬できるのはAのええとこやった
変わってないなぁ
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作者名：しいな | 作成日時：2021年5月16日 22時
