消えたメンバー (ページ9)

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@(兄side) ページ9

ジミンが帰ってからご飯を食べさせて、
ほっと一息もつけずにSNSをチェックする。

兄「はぁ、またか。」

日に日に見つけるAの目撃情報。
一応一般人として整備工場をしてるだけで人気が出るのはありがたいが、
正直隠してる側にしたら地域密着の整備工場にしたかったのに…

(『またソウルからの依頼か。よくこんな小さな所で直そうと思うよね。』)

お前のせいだよとは言い切れず、
しかもこんな時によってグクも来てるし、
回りに女の子がうろうろしてる。
夜な夜な出ていくのは危険なのに出ていきやがった上に…

JK「僕も着いていきます！」

はぁー、勘弁してくれよ。
説得しても効かないこと位は聞いていたから仕方なし連れてったのが間違いだった。

ｻｾﾝ「グクオッパ見っけた！」

走り出したサセンに僕は追い付けない。
コンビニでアイスをくわえてた奴しか走りは早かった。

『抱きつくなら僕にしな？』

ニコッと笑ったAは二年前と変わらないアイドルの顔。

ｻｾﾝ「え、え！え！Aオッパ！？どうして！？」

『ごめんねぇ、プライベートなんだ。グク立てるか？』

JK「、、、、ぁ、」

『なんで来たんだよ！大丈夫、僕がいるから帰ろう。ホテルに。』

腰が抜けたグクとは別にしっかりしてる。
そして抱きついたサセンに耳打ちをしてから俺たちの所にやって来た。
タクシーを捕まえて、マネージャーに久しぶりに連絡する手が震えてた。

兄「大丈夫なのか？」

『兄ちゃん、ついたらグクを返してきて。
僕、、、歩いて帰る。』

兄「な、何いってんだよ！襲われたばっかりだろ？」

『それはグクだ、僕じゃない。』

違う、何かが違う。
お前はもう強いんだよ、強すぎて隠しすぎなんだ。

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「ありがとうございました！」

グクを送ると言われる言葉、
あぁ、マネージャー変わってたんだな。
メンバーが寄るが俺の顔をじっと見て言うんだ。

ﾒﾝﾊﾞｰ「A！？」

兄「人違いかと？」

ありがたいことにジミンは知らないフリをしてくれてた。
そして帰る途中の公園で見つけた。
月を見ながら涙を流すAと、元ﾏﾈｰｼﾞｬｰを。

元ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「釜山から消えろ。」

これ以上の苦痛がないようにしてきたはずなのに、、、

『僕は僕だ。未来は自分で決める。』

前を向くAと血だらけの体だった。