@SGside ページ46
Aが帰って来てかれこれ一週間は経つ。
それなのに、、、
SG「こら、なにしてんだ。」
同じへやだからってなにかを探してるA。
『へえ、ユンギヒョンはやましい本は置いてないんだね?』
SG「ある訳ないだろ?」
『僕だって読んでたのに?健全過ぎて心配。』
やめろよ、純粋なAがどんどん汚されてく。
SG「お前の作業場は片付いたのか?」
『もちろん。』
唯一ミックステープも出さないA。
それなのに機材は完璧に置かれてる。
その上コンサートのコンセプトやプロデュースはAがするため他の機材や資料はすごく多い。
『僕はこんなに働き者なんですね。』
パニック障害から記憶障害を起こしてしまったAは本来の仕事もしてきた仕事も覚えてない。
その上俺らの記憶もない。
『僕の名前…キリグって言うんですね。』
SG「え、なんでそれを?」
『小学生の時に手紙が来ていたのを偶然見たんです。』
キリグは家族にはいないから調べましたと真面目に話すけどどこかそれは寂しそうだった。
SG「知ってる才能ってことか?」
『確実に知ったのはここ最近です。
僕は家族じゃなかった、家族はいない。』
勝手に毛髪を取って調べたんだとよ。
そのお陰でパニックになって仕事に没頭してたわけか。
SG「俺がいる。寝たら大丈夫。」
『一人で寝れます!!!でも、今日は今日だけは抱き締めて寝てもいいですか?』
そんなのAがいた頃は毎日だったのに、今さら可愛いこと言うんだな?
SG「今日だけじゃなくても明日も明後日も毎日寝てやるよ。」
『その言葉聞いたことがあり……ィッ!」
SG「無理して思い出さなくていい。」
思い出せば頭が痛くなるらしく今はゆっくり俺らと向き合わせよう。
『寝たらその渦に飲み込まれそうで怖いです。』
SG「じゃぁその渦から引っ張り出してやるよ。」
『ヒョンは僕のこと大好きなんですね。』
SG「あぁ、この時をずっと待ってた。
お前がいるなら結婚もしない。」
『うわっ、僕って罪な男だ!』
手を繋いで、抱き締めて思い出さなくてもいい、ただずっと離れないようにそう願うよ。
V「ライオンさんがAを食べに来たぞ〜」
SG「黙れ、寝たばっかだバカ。」
可愛い赤ちゃんのようなAを寝かす役は俺だけで充分。
いや、渡さねぇ。
例えグクがドアからうっすら覗いてたとしても!
JK「ぃぃなぁ…」
V「グク変態だね。」
JK「ヒョンにはいわれたくないです。」
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作者名:チュング | 作成日時:2019年6月17日 9時