消えたメンバー (ページ5)

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ちやほやされてたずっと。
デビューしてからもずっーとそれは変わらなかったのに…

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「おい、A！」

その言葉に必ず拒否反応を起こしてた。

『なんですか？』

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「お前は本当につまんねえ！」

そう、本来の原因はこいつにあった。
小一時間は続く訳のわからない説教と暴力に耐えかねてきたとき…

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「グクがモテるならグクを売ればいい。」

『そんなことしてお前が得するだけだろ。』

ﾏﾈｰｼﾞｬｰは僕よりもグクに目をつけた。
鋭く尖った目には僕達よりも金にしか目がないようだ。

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「お前は逆らわずに一生働けばいいんだよ！」

ドンッと鈍い音と同時に意識をなくしたかと思えば目が覚めたら病室だった。
側には兄ちゃんがいた。

兄「大丈夫か？」

『どうして兄ちゃんが、、、、え、、な、なにこれ、」

兄ちゃんの足は血だらけだった。

兄「ちょっと車に挟まれてな、折れてるっぽい」

『兄ちゃん、、、嘘つかないでよ。」

兄「お前の夢は壊させない、ちゃんとアイドルのままでいろ。」

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「グクがどうなってでもか？」

兄「お前！してることわかってんのか！！」

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「気に入らねえんだよな、お前らが。メンバーになにもしてほしくなければやめろよ。」

兄「決めんなお前が。」

『兄ちゃん、いいよ。僕は。』

分かってた、僕を落としたかったくらいも。

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ「分かってんだろ？俺はPDの親戚だ。」

兄「もうやめろよ！」

『兄ちゃん僕釜山に帰るよ。』

こんなこと決めたくなかったそれなのに…
僕はメンバーに言った。

『お前らなんてだいっ嫌いだ！』

と。
荷物を開けた部屋は寂しかった。
僕はもうメンバーとしては帰ってこない、無期限活動休止にしても…

兄「帰ろう。」

寒いソウルを離れた。