消えたメンバー (ページ36)

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コンサートが始まればここからは僕の仕事が山積みだ。
指示を出したりなんて当たり前で、休むまもなく動く。

staff「Aさん！すこし水分とらないと！」

『大丈夫です。』

せっかくだ高い倍率で来てくれたarmyのために手を抜く訳にもいかない。

PD「Aもうすぐだがどうするんだ？」

『は？へ？え？なんでおっさんいてるの？』

PD「様子見に来た。」

あー、暇だったんだな。
いつもそう、様子見に来たなんていつものいいわけでなにかしら心配で暇があれば見に来る。

『また立つのかって思ったら不安だよ。』

ささっと隠れてメイクをしてもらっていても思う不安と同時に観客席は歓声をあげる。

PD「A、今ならやめてもいい。」

『逃げ道はいっぱい作ってきた。けどグクに、ジミナに、テヒョナ、ううん、それだけじゃない。
シュガヒョンもホビヒョンもナムジュンヒョンもジンヒョンも遠くにいても側にいた。』

心はいつだって繋がってた。

『でもね、体がさ言うことを聞かないんだ。怖いんだ。』

PD「帰るか？」

『僕の人生をかけた見せ場はこれから先もここ一つだよ。』

ナイスタイミングにメイクも終わり立ち上がった。

PD「知らない間に大きくなって。」

『冷やかしならいりませーん。』

PD「変わらずお前はイケメンだよ。みんなが待ってる。」

『分かってる。』

もう一回だけこの大きな扉を開いてもいいかな？

PD「お前のために待っていたのはこの景色だよ。」

ガチャッと開いた扉はステージに繋がってて、
今までの会話も全て流れてたみたいにarmyは叫び、メンバーは泣いていた。

『ヒヒヒ、驚いた？？』

army「おかえりーーーー！」

ﾒﾝﾊﾞｰ「おかえり！！！」

『なんでみんな泣くんだよ？？笑って。』

回りには花のようにアミボムが光、メンバーの涙がまたきれいだった。

『僕がまた見たかった景色を待ち望んでいてくれてありがとう。』

もう一度立てたんだ。
でもその裏側でまた別の話が進んでたんだ。

元ﾏﾈ「絶対あいつを許さない。」

緩められたネジに気づくことは誰一人なかった。