消えたメンバー (ページ34)

今日:7 hit、昨日:13 hit、合計:107,686 hit

@(過去編:JJside) ページ34

初めて来た子はすごく美しい子だった。
9歳も違うAはまだ産まれたままの姿だった。

JJ母『Aていうの。』

JJ「パパとママは？？」

JJ父「あそこにいてるよ。」

微笑んでいるAの両親はどう見ても里親と分かった。
僕だって里親なんだからそう言うのは察するよ。

JJ父「幸せになるんだよ。」

その言葉がすごく突き刺さった。
月日が経ち僕は東方神起としてデビューをした時、流れたんだ。

staff1「キム・ソンジェさんの息子さんいてるって本当！？」

staff2「確か今まだ幼いって聞いたわよ？警視総監の養子って噂だけど。」

staff3「東方神起のジェジュンさんと義理だけと兄弟らしいわよ？？」

staff4「可哀想よね産まれて二か月後に亡くなるし母親は子供ほって逃げたらしいわよ？」

そのとき不意に聞いた言葉に僕は初めて調べた。
図書館にも警察にも行ったし、だいぶ探し回って見つけた。
そこの書類には、、、

JJ「え、嘘だろ…」

《キム・キリグ(10歳)
実父:キム・ソンジェ(故23歳)
実母:ミン・ユジン(現33歳)
現在息子の消息不明。》

あんな有名な歌手の息子だったのか。

JJ「Aは元気ですか？」

父「元気だよ。ほら、ご挨拶しなさい？」

『ぁーーー、はじめまして。ぼ、ぼく、は、Aです。』

父「違うだろ！キム・Aって言わないと！」

ペシンッ
そう乾いた音がするのと同時に泣き出した男の子にAの母は庇うかのように抱き締めた。
そのときにわかった。Aは本当の名前を隠されたと…。

母「止めてください！英語ばかりで生きてきた子に韓国語は難しいんです！」

『ママ、僕は大丈夫。父さんごめんなさい。』

父「ユンジェとは大違いだ。音楽に目覚めたりしたら許さないからな！」

この時からAはしっかりしていて、強い子だったのに…
お父さんがいなくなると、

『…ッマ、、、マ』

母「A！？大丈夫よ、しっかり息を吸うのよ？そー、いい子ね？」

JJ「おばさん、A苦しそう。」

母「ジェジュン君お願いがあるの。

この薬を必ず持っててくれる？？

この子の命のような物だから。」

その時は知らなかった。
この薬が意味することを……
でも必ず持ち歩くようにした。

JJ「グク、これはな……大事な薬だ。」

僕が実の弟だといい続けた理由はこれだ。

JJ「これはAを守る理由そのものだ。」