消えたメンバー (ページ31)

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一息付けばなぜか現実に戻される。
明日になればまた環境が変わるのか。

JK「不安？」

『なんで？』

JK「なんでって？なんか落ち着きがないよ」

『そっか。』

JK「戻ってきたくなかった？」

『できるなら。』

グクは必ず意地悪すると泣き真似をする。
分かってるのに弱いんだよなぁ。

『嘘だよ。』

JK「でも無理しなくていいよ。」

無理してるって思うのか。

『やっぱりグクは分かってない。』

JK「え？」

『何でも無理してるって言葉使えばいいもんじゃないよ。僕だって仕方がないで帰ってきてるなら帰ってこない。』

グクは大好きなんだ、でもそんなに気を使われるほど僕はやわじゃない。
出来るのならば簡単に言葉で表したい。
それが出来やしない。

言った言葉に後悔を背負い僕はまたリハーサルのステージに向かって立つ。
でもそこには必ずといってほど見つめる人がいた。

『見てるのは分かってますよ。』

？「ちぇ、なんだよ～兄貴達のお出ましだぞ？」

『ヒチョルヒョン暇なんですか。』

ﾋﾁｮ「しっつれいな！お前が会いたいだろうって来てやったのに！」

呑気にニッコニッコニーてしてる横で僕とそっくりなもう一人の兄がいた。

『ジェジュンヒョン』

JJ「また痩せたのか？どうしてまた帰って来た？？」

あんなに手を組んで逃げたのに。

ﾋﾁｮ「は？お前もしかしてこいつの逃走に手を組んでたのか！？」

JJ「あはは、まぁね？そりゃ僕の義理でも弟だ。苦しまないように学校にも行かせて、整備工場だって開かせたのは僕だよ。ユギョンは元気？」

『はい、元気です。』

数少なく知るヒチョルヒョン。

JJ「でもヒョン言っちゃだめだよ？実力なんですからこの子の。」

『でも逃げた事実も変わらないよ。』

JJ「十分だよ。まだ若いから修正きくのにどうして帰って来たの？？」

『皆に会いたくなった。』

ﾋﾁｮ「俺にもな。久しぶりにお前のステージ見れるのは嬉しいよ。」

JJ「お帰り。」

『ただいま。』

響いたマイクに暖かい言葉がコンサート会場を埋めつくす。
僕は返り咲くんだと思えば、今も震えるくらいだ。

ﾋﾁｮ「マイクは変わらずレインボーか。さすがだな？」

『これが僕ですからね。ヒチョルヒョンを唸らせただけあるでしょ？』

ﾋﾁｮ「あぁーーー、ほんとお前って憎めねぇ！」

JJ「お願い虐めないでね？虐められたら次は兄さんと日本に逃げよっか？」

『うん！』

ﾋﾁｮ「お前らを束縛するのは俺だけでいいんだよ！」