消えたメンバー (ページ11)

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@ ページ11

風が強い。

兄「寒くないか？」

『子供じゃない、大丈夫。』

僕たちは済州島に来ていた。
どうしても韓国からは離れたくなくて、、、

兄「ほら、携帯。」

久しぶりに見たらこんなに携帯がなるものなのかって思うくらいで怖いよ。

JK((どこに行ったの？会いたい。))

『ふっウサギ。元気になったみたい。』

そう思えばすぐにピコンとなった。

JK((既読したなら返事して！))

兄「責めるな。もう時効だ。逃げるのもやめよう。兄ちゃん疲れたよ。」

分かってた、もう行き場所がないってくらいグクはサーチ力がある。
あいつはもう気付いてるはずだ。
済州にいてることも。

((分かってるはずだよね？どこにいるか。))

ピコンッ

JK((済州))

JK((会いに行ってもいい？))

((仕事放棄するなこのウサギ！))

ピコンッ

JK((もう一度説得させて？))

気持ち悪いくらいに長文のメッセージを毎日のように送ってくるグクに、
短文で、

SG((迎えにいく。))

JM((会いたいよ。))

V((タニだよぉ～画像))

RM((元気にしてるのか？))

JH((みんな会いたがってる。))

JN((痩せてない？ちゃんとご飯食べてる？))

そう送ってくるメンバー達。
出来るものならもう一度が出来やしないんだ。

『もう来ることはないよ。』

兄「涙流しながら言うなよ。」

そう、もうすべてを消した。
自分の中にはアイドルと言う職が嫌な記憶しか残らないように全てから抹消した。

『明日からまた仕事だぁー！』

僕はこれからも一生一般人だ！
それが神様のいたずらのように崩されるなんてこれっぽっちも思ってもなかった。

『、、、、僕が何したって言うんだっ！』

気づいた頃はもう目の前は海だった。