僕達をこえられるかな？？ (ページ4)

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悪い噂ページ4

僕には悪い噂があった…

それは、12才ころ。

「スクープです！あの子役から俳優まで突っ走ってきたAくんの母親が発見されました！」

そう僕にはとある過去がある…。

スマン「A、行こうか。」

A『いかねぇよ。』

当時反抗期だった僕をSMエンターテイメントの社長スマン先生に強制的に連れてこらされたその場所は…

スマン「ここにいるのがお前の母親だ。」

冷たく冷えきった母親だった…

次の日からテレビに出るのは僕の母親の事ばかり…

「Aさんの母親は病弱だったと。その当時から旦那さんに暴力を受け、その上我が息子であるAさんからも暴力を受けていたといいます」

テレビから聞こえる綺麗なアナウンサーは嘘の内容も本当の内容も変わらぬ笑顔で伝える。
それと同時にゲスト達は、

ゲスト「海外ではAくんは隠し子もいているらしいですね。
若いながらにハリウッドでも活躍しているだけあって考えが米風なんですかね？？」

ゲスト「実際Aくんの父親はアメリカ人と韓国人のハーフらしいですね。Aくんはクォーターとなるのでもしかしたらその気はあったのかもしれません！」

日々言われるこの苦痛に耐えながらも、
僕の人気は落ちることもなく絶好調に上がるだけ。
その代わりに僕の心はズタボロになっていった。

スマン「大丈夫か？？」

A『ええ、お陰さまで。』

どんどんでてくる僕の噂。
へぇ、こんなこと思い付く人がいてるもんだ。
平気でそんなことも考えられなかった部屋はだんだんと汚くなっていく。

ガッシャーーーーン

僕の心と同時に体もこうして荒れていく…

そしてこう聞こえるはずもない声が聞こえた。

父「Aお前は人生最大の傑作であり、

人生最大の汚点だ」

母「あんたなんか産まなきゃよかった！」

………！

JM「…！……ｯ!A！」

ハッと目覚めたそこは…ベッドでいっぱいの僕たちの部屋だった。

JM「A大丈夫？？なんかうなされてたけど…」

A『大したことはありませんよ』

そこにはまた演技派である僕が最大限に演じた無理主張だった。

本当なら助けてほしい。
その声は誰にも聞こえない。