しあわせの１２３〜いち〜

誰もわからないこと。 ページ39

あの日からもぅ三日目私はまだ自宅待機中。



家でできることはすべて終わったし、買ったのに読んでなかった雑誌も小説も漫画も


録画したままだったドラマも映画も全部見てしまった。



ベッドの上でだらりと過ごす三日目の午後四時ごろ、昨日はナラがおいしいもの買ってきたよーってごはんを持ってきてくれたけれど今日はそうもいかないよなぁ。



右へごろり、左へごろり


暇を持て余すなんて久しぶりで何をしたらいいのかわからず


携帯をスクロールして最新情報をゲットしようとネットサーフィン。



「あ・・・」



じーどらごん・・・次回の曲も期待できる・・・なんだか、私の知ってる彼とは程遠いほどにカリスマ性を感じずにはいられない写真と共に誰かがジヨンのことを語っていた。



BIGBANGのことは知っているけど、曲だって有名なのはなんとなく知っている。



私はベッドの上からやっと起き上がってパソコンを起動して、彼が作った曲を動画サイトで聞いてみることにした。



耳に残るメロディと、心地よい歌声にノリのいい曲。



やっぱジヨンってすごいんだなぁ・・・私とは違う道を歩んできていただけあるわ〜


私がまだ今の仕事に就いていなくて人生どうしようか悩んでるときだってジヨンはまっすぐと進んできた人なんだろうな


そんな人に私は・・・うん、思い出すのはやめておくことにしよう。



あの日はだって私相当怒ってたし、ね。




プロの顔をしたジヨンは映像の中でとても切ない表情をしてたり、時には鋭く睨んでたり


満面の笑みだったり、また悲しそうな表情だったりと私が知っている横顔のジヨンとは当たり前だけど大きく違った。



テソンさんもほんわかしていて優しいイメージしかなかったのに、これなんか金髪美女と絡んでるじゃないか・・・すごい・・・かっこいいなぁ。



惚れ惚れしていると、ベッドの上に放置していた携帯が鳴りだした。


公衆電話からの着信で、非通知拒否したからか・・・とほっておくと切れてまた鳴り出す電話、相手は私が待ちに待っていたボスだった。



「はい！」


「A、今から事務所これるか？自宅謹慎解除だ」




すぐに着替えて準備をして家をでて、自転車を走らせる。



わー、外の空気おいしー！やっぱずっと家にいるなんて私には無理だ！



軽快に自転車を走らせて、ドーナツ屋を通って上にあがろうとしたらいつもドーナツを買いに来るお兄さんがいたので挨拶をして上にあがった。

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