【イナイレ】どうか幸せに。3【佐久間次郎】 (ページ14)

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14.　影の行方ページ14

四人で宿舎を出ようとすると後ろから兄ちゃんが呼び止める。

「おい、どこ行くんだよ。俺様は仲間外れってわけ？」

鬼道は兄ちゃんをぎろりと睨みつける。

「影山と手を組んでいるかもしれない奴と行動できるわけないだろう！！」

鬼道の言葉を聞くと兄ちゃんは鼻をフンと鳴らしこちらを馬鹿にするような笑みを浮かべた。

「おい待てよ！！！」

キャプテンが二人の間に割って入る。

「手を組んでいると決まったわけじゃないだろ！！
　それに俺は不動を信じてる！！」

キャプテンの言葉に鬼道は渋々一緒に行動をすることを了承した。

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その後イギリス領へ行き影山……ミスターKについて探り始めた。

そしてイタリア代表キャプテン代理のフィディオと出会い、

イタリア代表の現状について知ることになった。

明日行われる試合に勝たなければ代表の座を降ろされる――。

私達はフィディオ達と共にミスターKと戦う事を約束した。

もっとも、私は兄ちゃんに「お前は明日大人しく待ってろ」と釘を刺されてしまった訳だが。

そしてその日の夜、そわそわしてどうも寝つけずにいた。

夜風に当たりにグラウンド前のベンチに座る。

もし危険な目に遭ったら……あの4人が怪我をしてしまったらどうしよう。

そんな不安で頭がいっぱいになってしまっていた。

深くため息をついていると首筋に突然ひんやりとした感触。

驚き後ろを振り返ると佐久間クンが立っていた。