【イナイレ】どうか幸せに。3【佐久間次郎】 (ページ11)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:6,090 hit

11.　影は断ち切れない3 ページ11

その後、一足先に集合場所に来ていた兄ちゃんを見つけ影山について問いただした。

明言はしなかったが、兄ちゃんの口振りからして恐らく―――。

影山に自分の実力を認めさせるため？

そもそも影山の狙いはなんなんだ。

分からない、分からない。

でも、兄ちゃんが私の知らないどこか遠くに行ってしまったような気がしてとても不安で悲しかった。

・

・

その日の夜、就寝前に兄ちゃんの部屋を訪れる。何回かノックをしたが返事が無い。

飲み物を買いに行っているのかまた別の用事か、留守なようだ。

扉の前で待つかとも思ったが、なんとなくとても寂しい気持ちになってたまらなくなった。

なんとなくドアノブを捻ると直ぐ帰ってくる予定なのだろうか鍵が開いていた。

兄ちゃんが帰ってきたらきっと怒られるだろうけど、部屋に入りベッドにうつぶせに寝転がる。

やっぱり兄ちゃんの匂いはとても落ち着く。

でもどこか不安なのは、昼間の出来事のせいだろう。