３４． 変な夜2 ページ40
｢そういえば今日、Aちゃんが佐久間先輩とデートしてたんですよ！
こっそり様子を見てたんですけと結構いい雰囲気で――、｣
突然春菜がとんでもないことを言い出す。
｢はぁ！？いや違ッーー！｣
思わず布団を跳ね除け起き上がり、2段ベッドの上に頭をぶつけてしまう。
ぶつけた部分を抑えて蹲る。
｢痛ッッてェ……、｣
そんな私を3人がニヤニヤしながら見ている気配を感じる。
｢そんなに焦るってことはもしかしてAちゃん、
結構佐久間くんのこと気になってたりするの？｣
木野先輩のその言葉にハッとする。
そうだ、なんで焦って否定する必要があるんだよ。
一言違うと言えばいいだけじゃないか。
必死になってしまっていた自分が恥ずかしくなり、壁の方を向いて再び布団に入る。
｢アイツはただのセンパイ。それだけのヤツ。 ｣
そう返答すると、木野先輩と春菜はふーん。と何か言いたげな様子だった。
これからしつこい取り調べが始まる予感がする。
無反応で、何も言わずにいよう……、そう心に誓ったところだった。
｢えっと、……佐久間くん、って眼帯の人だよね…？
かっこいい、というか中性的で綺麗な顔立ちしてる。｣
ふと、冬花先輩が口を開く。
多分助けてくれたのだろう、これで私と佐久間の関係ではなく佐久間単体の話題になる筈だ。
｢そうそう！なんというか、雰囲気がある…ハーフみたいな顔立ちよね。｣
｢確かに！中性的なイケメンでいうと風丸さんとか緑川さんとかいますけど――、｣
あぁよかった。
そう思うと同時にどっと疲れが出てきた。
目を閉じるとそのまま睡魔に襲われ、夢の世界に入っていった。
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リリィ(プロフ) - Kariaさん» コメントありがとうございます、本当に嬉しくて何度も何度も読み返してはニヤニヤしてしまいました。とても励みになります！ (2022年3月29日 1時) (
レス) id: 5fb9ab7224 (このIDを非表示/違反報告)
Karia(プロフ) - この作品は、今までに見たイナイレの夢小説の中でもトップに入るぐらい好きです。素敵な作品を生み出してくれてありがとうございます！ (2022年3月26日 22時) (レス) @page5 id: 03658bccca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ | 作成日時：2022年3月22日 16時
