２． 飛鷹 ページ3
2022/3/24 内容を大幅変更しました。
「Aちゃー−ん！！醤油が無くなっちゃって…お使い頼めないかしら？」
そう木野先輩に頼まれて私は買い出しのため外出していた。
その帰りのこと……
商店街近くの公園でボールを蹴る音が聞こえた。
近所の子供がサッカーでもしているのか…と思い視線を向ける。
しかし、そこにいたのは飛鷹だった。
「へぇ……あいつ、結構頑張ってんだ。」
まだ下手ではあるが、以前よりはマシになったように見える。
ドリブルやシュートの基本的な練習をしている。
簡単な練習だがコントロールが苦手なあいつにとっては効果的だろう。
「よお、Aじゃねぇか」
名前を呼ばれた方を見ると響木監督がいた。
軽く会釈をすると、再び視線を戻す。
「お前はあいつ……飛鷹の事をどう思う」
そう問いかけた響木監督の声はやけに真剣だった。
確か飛鷹は響木監督の紹介できたんだっけ。
でも………、
「…正直、気に食わない。今のところただの初心者のお荷物ですよ。」
私の言葉を聞くと、なぜか愉快そうに笑う。
「まぁそうだろうなぁ……、
じゃあA、アイツの練習を見てどう思う？」
そう問われ、飛鷹の動きを観察する。
どうやらボールが真っ直ぐ飛ばず苦労しているようだ。
「…ボールを蹴る時重心がやや左に傾く癖がある。だからボールが真っ直ぐ飛ばないんだ。
まずはそこを改善しないとどうにもならない。 」
そう答えると、響木監督は感心したように顎を擦る。
「なるほどな…、良い観察眼だ。」
響木監督に褒められると、嬉しくて少し照れ臭くなる。
「なあ、お前さんに相談なんだが―――」
「あー−−っ！！！Aちゃん！！！
心配したんだからねっ！！」
響木監督が何かを言いかけた時、遠くから春奈の声が聞こえた。
当たりを見ると、もう日が暮れかけていた。
「おっと急いでたのか、悪かったな。
…じゃあ話はまた今度にしよう。」
そう言うと響木監督は公園の中へ入っていってしまった。
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リリィ(プロフ) - Kariaさん» コメントありがとうございます、本当に嬉しくて何度も何度も読み返してはニヤニヤしてしまいました。とても励みになります！ (2022年3月29日 1時) (
レス) id: 5fb9ab7224 (このIDを非表示/違反報告)
Karia(プロフ) - この作品は、今までに見たイナイレの夢小説の中でもトップに入るぐらい好きです。素敵な作品を生み出してくれてありがとうございます！ (2022年3月26日 22時) (レス) @page5 id: 03658bccca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ | 作成日時：2022年3月22日 16時
