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ローファーの踵を軸にゆっくり身体の向きを変える。感度の強い、ナイフの刃のような
「あいつらが、この辺りで最もイカれた高校生･･･開久高校の連中だ！」」
紙のように血の気を失くした坂本の声が頼りなく震える。Aは坂本が吐き出した言葉に、腹の底から止まることなく膨らみ始めた小さな怒りを覚えた。
「･･･何ですって？イカれた高校生？」
「どっ、どう見てもまともじゃないだろ！」
Aの尖った声に、坂本は
「まともじゃない？笑わせないで。―――あなたの物差しで智司さん達を測らないでちょうだい」
凛とした鋭い語気。好奇の目を輝かせ、小鳥でも絞め殺すかのようにAの手首を握る剛田の背後から黒い影が落ちた。
「テメェ、そいつに何してやがる」
振り返った剛田と刺し貫くような眼つきをした相良の視線が火花を散らす。剛田の内にある熱病めいた興味がAから相良に移り、潰す程握っていたAの手首から手を離した。
野良犬のように眼の色をかえ、開久の不良達は暴れ馬の如く剛田に飛び掛かる。バチバチと飛び散る喧嘩の火花が当たらないように相良がAの腰に手を回して抱き寄せる間にも、剛田は獣のような声をあげて襲いかかってくる不良達を容易になぎ倒していく。
「こーりゃァ強ぇや。センコーの前はヤクザだっけ？」
「月政会の剛田。噂には聞いてたが、想像以上だぜ･･･」
千葉最恐と謳われる開久の不良達もヤクザの前では塵ひとひらにも及ばない。太刀打ちできずに崩れ落ち、残ったのは開久の頭とNo.2、そしてAだけになった。
「お前が頭かァ！」
「あぁ」
銃口の目つきで剛田を睨む片桐に、皮肉を含んだ笑みが剛田の唇の端に浮かぶ。
「うちの学校にも、お前ぐらい骨のある奴がいればなァ。ふざけた野郎ばっかりで残念だ」
「そりゃ三橋、伊藤のことか」
「知ってんのか？俺に殴られて、一発で大人しくなった娑婆増」
侮辱に満ちた剛田の言葉。
「･･･そんな訳ねェだろ！」
憤然とした面持ちになった片桐が、大きく拳を振り上げた。
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綾波(プロフ) - ナスさん» 初めまして！すごく好きだなんてとっても嬉しい限りです…！相良君とゆっくり恋を育んでいきたいと思っておりますので、これからの展開とドキドキ感のご期待に添えられるように頑張ります！ (2020年9月2日 23時) (
レス) id: b41655ec04 (このIDを非表示/違反報告)
ナス(プロフ) - きゃ〜！お上品かつ、聡明な小説でその上ドキドキしちゃいます。すごく好きです……！これから発展していく恋愛に期待してます！応援してます。 (2020年9月1日 1時) (レス) id: 28e97fe75f (このIDを非表示/違反報告)
綾波(プロフ) - 如月さん» 初めまして！面白いと思っていただけて大変嬉しいです！これからもまだまだ更新していきますので、今後ともぜひ宜しくお願いします(*´ `*) (2020年8月27日 19時) (レス) id: b41655ec04 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 面白くて一気見しました！ (2020年8月27日 17時) (レス) id: 9293909c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾波 | 作成日時：2020年8月14日 13時
