ナムジュン君、途方に暮れる

37ーNJーヌナの家に行く ページ37

.









今日はヌナのお家に呼んで貰い
送ってもらった地図の通りにやって来た


チャイムを鳴らそうとしたら

ドアが開く



『ナムジュン君！早かったね！』


「あ、おはようございます。

どこか行くんですか？」


『うん、そこのコンビニまで

アイスティーがなくて』


「あ、コーヒーなら買ってきまし…た…よ」


『アイスティー飲みたくなったし
買いに行ってくる』


ちょっと待って…


「ヌナ、

まさか下着つけてませんか？」


Tシャツ一枚だから近くで見たらわかるやつ

浮いて見えるし…

位置がわかる…


『あー、そこのコンビニまでだし

いいかなー？と思って』


「良くない！

ここで待ってるから早く着替えて来て！」


『はいはい(笑)』


「はい、は一回だけ！」


『は〜い(笑)』









『お待たせ、行こ』




Tシャツ、スキニー、スニーカー

飾らない格好だけどすごく似合ってる





コンビニに着くとすぐに雑誌コーナー
に行くヌナ



僕は店内を一周し、お菓子をカゴに
入れて行く



雑誌を読んでいるヌナの隣に立ち


「ヌナ、もうレジしますよ」


声をかけると



『ねぇ、見て

‘こんな彼女は嫌だ。ドン引きする格好や
NG行動’

だってー

雨の日に髪の毛が広がってる子
(20歳大学生)とかその子の
髪のクセだしいいじゃんね
ちっさい男だな

真っ赤なリップや
派手なメイクはNG(23歳営業)だって

真っ赤なリップ似合ってたら全然いいけど
メイクもアイデンティティだしね
とやかく言われたくないな

スニーカーの汚れが気になる(26歳不動産)

これ私じゃん(笑)
今日のスニーカー、
まぁまぁ汚いし(笑)』


雑誌を読んでひとつづつ突っ込みを入れて
いくヌナ(笑)


『ここにコメントしてる人って
どんな顔してるのか見てみたいし。

さぞ自分は完璧なんでしょうね』




悪い顔してる(笑)

ブラックヌナ降臨(笑)




「僕はひとつだけ…
外出する時に下着を
付けない子はNGですね。

高校生キムナムジュンのコメントなんで
ちゃんと覚えておいてくださいね」


僕以外にあれを見られるなんて
考えただけでおかしくなりそうですよ


『(笑)

26歳不動産男にどう思われようが
全く痛くも痒くもないけど
高校生キムナムジュン君にだけは
嫌われたくないからちゃんと
覚えとく(笑)』









.

38ーNJーヌナの家に行く→←36ーNJー後夜祭

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す