56話 ページ10
相澤side
爆豪の選手宣誓に関しては予想外では無かった。爆豪に関しては何も驚かなかったが猫葉……呼び方名前にしろって言われたんだったな…
…Aに関しては隠すことも無く驚いた。普段利口な彼奴が何故わざと周りからヘイトを買うことをするのだろうか。"とっておき"…か。誰か見て欲しい人間が居るのか？家族…は居ないんだったな。…家族以外に見てほしい人間なんて、ほぼ恋仲か好きな奴くらいだろ。なんて考えていたら自分の思った事に自分でもやもやする。Aだけを特別視する事は教師として恥ずべき行為だ。…誰にも、言うつもりは無い。本人には、絶対。卒業したら関係ないなんざよく言うが、俺はこの妙な気持ちに蓋をして墓場まで持って行こう。なんて考える。…合理性合理性なんて言ってる奴が聞いて呆れるな。
Aside
細いスタートゲート。きっとこれは最初のふるい…
「スタート!!」
「さぁて実況して行くぜ！解説Are you ready？ミイラマン！」
「無理やり呼んだんだろうが」
「早速だがミイラマン、序盤の見所は？」
「…今だよ」
皆がおしくらまんじゅうをしている隙に猫モードになって頭の上を順々に飛び跳ねて前に出る。後ろから冷気が届いた…きっと轟くんだ。地面に足を触れてないからセーフだったけど、これ触ったら足固まってたよね…なんて考えてたら轟くんが後ろから出てきて咄嗟に彼の頭に乗っかる。
「…降りろ」
『にゃー(楽だからヤダねー)』
そう言っても彼は進むしか勝ち筋が見えないせいか、無駄に振り払うのも体力の無駄だと思ったのか私を頭に乗せたまま、そのまま走ってくれる轟くん。後ろから追いかけてくるのは峰田くん。…を弾いたのは…入試の時の仮想敵…
「さぁ、いきなり障害物だぁ！まずは手始め、第1関門！ロボインフェルノ！」
抜くが早いか、轟くんが真っ先に仮想敵を倒した。私もずっとかっこ悪い姿を見せてられない…。轟くんの頭から飛び立って空中で人間に戻って
『ﾝン"猫ｯパンチぃ"ｯ!!』
私には興味無さそうにしていた奴らを見返す、そういった意味で感情が乗っている為か、普段より強い攻撃力で仮想敵をぶっ倒す。…もちろん横から殴ったから皆の進行方向の道を少し埋めた。
「1-A轟、猫葉！攻略と妨害を1位取り！こいつぁーシヴィ〜！すげぇな！1…2…？抜けだぁ！あれだなぁ！なんか、ずりぃな！！」
「合理的かつ戦略的行動だ」
「流石は推薦入学者とヒーロー科入試1位通過ぁ！」
…相澤先生に褒められると嬉しいな…
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ノト(プロフ) - こんさん🦊さん» こんさんコメントありがとうございます！励みになるお言葉嬉しいです！これからも良かったら読んでくれると嬉しいです！ (2022年11月30日 23時) (
レス) id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
こんさん🦊 - 初コメ失礼します はい、とてつもなく面白いのです(*´▽｀*) 更新全裸待機でお待ちしております (2022年11月30日 21時) (レス) @page6 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノト | 作成日時：2022年11月28日 22時
