55話 ページ9
Aside
俊典さんの発破で気付いたか、はたまたまた他の出来事か…何にせよ緑谷くんがきちんとトップを狙っているのは本当で。…大丈夫、俊典さん。緑谷くんは、魅せてくれる。
『…まぁ私そういうの分かんないから』
「猫葉？」
『…分かんないから純粋に、君に勝ちたいから戦う。それだけだよ』
轟くんの気持ちにも、家庭にも首を突っ込む気は全くない。そんなことが出来るのは、きっと…緑谷くんだけだ。
「…おう」
「…どうせアレだろ！？コイツらだろ！？敵の襲撃を受けたのにも関わらず、鋼の精神で乗り越えた奇跡の新生！ヒーロー科、1年A組だろ！？」
上を見て歩くと大勢もの人達がこちらを見ながら歓声を送る。それだけで耳鳴りがして思わず猫耳を引っ込めた。慣れるまではしまっておこう。
「選手宣誓！…静かにしなさい！選手代表、1-A猫葉A！爆豪勝己！」
「えぇ…！猫葉さんとかっちゃんなの!?」
「彼奴ら一応入試1位2位通過だったからなぁ」
「ヒーロー科の入試な」
色々と聞こえてくるが気にしないで壇上に上がる。…あ、猫耳生やしとこ。しゅぽん、と鳴らしながら耳を出すと何か歓声上がった、どういう歓声なんだろう。
爆豪くんは此方を見ると舌打ちをして先に宣誓を言う。
「せんせー、コイツ抑えて俺が1位になる」
「「「絶対やると思った!!!」」」
「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ」
…？なんだ、この感じ。爆豪くん、笑ってない。煽ってるのとは違うんだ…
ブーイングが鳴り止まない中、私は圧をかけるように咳払いをして
『ん"ん"……宣誓、…以下略。私のとっておき、魅せてあげます』
彼とは相反しにっこり笑いながら言う私に対しては何故かブーイングは起きなかった、がこれに関しては完全に爆豪くんに乗っかって言っただけ。私にもブーイング起きてもいいのに、何だか興味ないって言われてるみたいで少し腹が立つ。けど、仕方なく壇上を下りると緑谷くんは何故かキラキラした目で此方を見てくる。"とっておき…！"と小声で言っているのに気がついて、そういえば彼はノートに皆の個性を書いてるんだっけ、と思い出せば独りでに納得して自分の列に戻った。
「…毎年ここで多くの者が
障害物競走…ねぇ。走るのは得意だけど障害物による、なぁ…
それでも跳躍が出来る私にとっては得意分野だ。
…見ていて下さいね、相澤先生。
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ノト(プロフ) - こんさん🦊さん» こんさんコメントありがとうございます！励みになるお言葉嬉しいです！これからも良かったら読んでくれると嬉しいです！ (2022年11月30日 23時) (
レス) id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
こんさん🦊 - 初コメ失礼します はい、とてつもなく面白いのです(*´▽｀*) 更新全裸待機でお待ちしております (2022年11月30日 21時) (レス) @page6 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノト | 作成日時：2022年11月28日 22時
