47話 ページ50
Aside
オールマイトからオールフォーワンという名前を聞くと身体が震えてどうしようもない…
「…やっぱり、奴と関係があるんだね」
『……オール、フォーワンは…私の両親の……両親…の…個性を……』
そこで何かを察したのか、オールマイトは顔をこれでもか、という程に歪ませ
『…殺された…個性を奪ったら用済み、みたい…に…』
自分で言っていて辛くなってくるが、オールマイトへ情報は喋っておかないと…きっと、次敵連合に合った時に爆発してしまう。
『両親が死んだことしか知らなかった私は家を売って…雨の日、橋の下で…彼に会った。…ヒーローは誰も助けてくれなかった…辛かったねって、いい人だと思って、着いて行った、…けど過ごしていくうちに、彼が両親の情報を漏らすようになって…遂には、"私が、彼らを殺した"と…』
前方から息を飲む音が聞こえる。音からしてきっと、あの2人も聞いている。
『私は、黙って逃げました……そこから、"あの手"がトラウマ、なんです……でも、何故か…脳無の手が、"あの手"と重なって……何故か、…オールフォーワンの匂いがしたん、です』
「…それは…」
「敵連合とオールフォーワンが、関わっている…？」
「オールマイトさん…」
難しい顔をする3人。
『……役に、立てた…？』
「…！あぁ、凄くね」
そう言いながら私の頭を撫でるオールマイト、…俊典さん。すると撫でている手がピタリ、と止まって"すまない"と言い私の身体を抱きしめた。
「…辛かったろ、すまない……自分が、不甲斐ない…」
誰も悪くないのにな、なんて考えながら俊典さんの背中に手を回して
『…こわかった、…つらかった…』
思考とは裏腹にぽつりぽつりと弱音が出てくる自分の口を恨む。そうしていると相澤先生がわざわざベッドから降りてこっちに来て頭を撫でる。
『…せん、せ？』
「…あの時は、逃げた後だったんだな」
あの時、というのは一瞬で分かった。
『…うん』
「…5年、前か、奴をもう倒している頃、か」
「…」
『…"あの"留置所から逃げた、ってこと…？』
「…かも、しれない」
『……そっ、か……。あのね、…もし、私の個性が使いたい時は、頼って』
「それは…」
「……まぁ、考えといてやる」
渋るオールマイトを横目に考えとく、という相澤先生の眼はとても優しくて
『…俊典さん、相澤先生…13号先生も。見ててくださいね。…私、もっと、強くなります』
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ノト(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2022年11月14日 19時) (
レス) id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - ノトさん» もちのろんですぅー！！ (2022年11月14日 18時) (レス) @page39 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ノト(プロフ) - りんごさん» りんごさん、ありがとうございます！過去を振り切れた猫葉ちゃんがどう皆と接していくのか、良かったら見届けてください！ (2022年11月13日 21時) (レス) id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃ好きですー！！1aのみんなとの絡みももっと見てみたい欲がでてくる！！！ (2022年11月13日 21時) (レス) @page35 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ノト(プロフ) - ちきみさん» ちきみさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2022年11月12日 0時) (レス) @page20 id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノト | 作成日時：2022年11月9日 23時
