33話 ページ36
Aside
あの後結局資料を受け取るだけ受け取ると全速力で教室に帰ってきてしまった…
ぜぇ、ぜぇ…と肩で息をする私に
「猫葉くん！廊下を走ってきたな！」
がしり、と肩を掴まれて
『ちょ…緊急、だったから…許して…』
私に取っては緊急だから…！許して…！
「ﾑ､何があったんだ！猫葉くん！猫葉くん！？」
肩を揺らされてグロッキーになっていると
「ま、まぁまぁ…」
と緑谷くんが手を止めてくれて
『…ぅぷ、…あり、…ありがと…』
「でも、どうしたの？そんなに急いで…」
「お前ら席に着けー」
ガラガラ、と教室のドアを開ける音がして、声の主は先程逃げてきた当の本人だった。
ﾋﾞｸｯｯ!!
ｿﾞﾜﾜﾜﾜｯとしっぽが逆立って、
本能が働いて教室の隅に縮こまって震える。
「「「「えぇ…？」」」」
相澤先生の匂いが近ずいて捕縛布で掴まれる。
『ひぃぃ…ｯ』
「なんで逃げた？」
なんて言いながらにっこり、と笑う。
「「「『(こわい、怖すぎるよ！！)』」」」
「Aちゃ〜ん…おいで〜…」
猫の姿になってお茶子ちゃんの膝の上に座る。
「ッチ」
「相澤センセ舌打ちでかいっすよ」
「めっちゃ震えとる…」
私の背中を優しく撫でながら慰めてくれるお茶子ちゃん…でもこれ以上膝の上に居たらお茶子ちゃんまで怒られちゃう気がしてきた…
「…席に着け」
相澤先生が私に向かって個性を使って
ﾎﾞﾌｯと身体が戻る。
無論、お茶子ちゃんの膝の上に座ったままで
『わ〜!!?ごめん!!』
「い、いいんよ！」
ばっ、と飛び退いて自分の席に座り直す。
「…昨日の戦闘訓練、お疲れ。VTRと成績見させてもらった。爆豪。お前もうガキみたいな真似するな。能力あるんだから」
「分かってる」
「で緑谷は…また腕壊して一件落着か。個性の制御。いつまでもできないからしかたないじゃ通させねぇぞ。俺は同じこと言うのが嫌いだ。それさえクリアすればやれる事は多い。焦れよ、緑谷」
「は、はい！」
またエール。…ふふ、相変わらず下手くそだけど一昨日よりはマシかな…！
「ホームルームの本題だ。急で悪いが今日は君らに学級委員長を決めてもらう」
そういうと皆が立候補し出して私は焦った。
全くするつもり、無かったから。
投票結果は案の定、私ゼロ、皆1、八百万さん2、緑谷くんが3だった。
私は飯田くんで提出した。
…そこからは眠たくて寝てた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 802人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノト(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2022年11月14日 19時) (
レス) id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - ノトさん» もちのろんですぅー！！ (2022年11月14日 18時) (レス) @page39 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ノト(プロフ) - りんごさん» りんごさん、ありがとうございます！過去を振り切れた猫葉ちゃんがどう皆と接していくのか、良かったら見届けてください！ (2022年11月13日 21時) (レス) id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃ好きですー！！1aのみんなとの絡みももっと見てみたい欲がでてくる！！！ (2022年11月13日 21時) (レス) @page35 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ノト(プロフ) - ちきみさん» ちきみさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2022年11月12日 0時) (レス) @page20 id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ノト | 作成日時：2022年11月9日 23時
