21話 ページ24
オールマイトside
人目につかないところまで飛んで、少し歩きショッピングモールに着くと、猫葉少女は目を輝かせていた。
『わぁ…！』
幼い頃両親が亡くなったらしく、ショッピングモールには来たことがない、と彼女自身言っていたから初めて見る光景にびっくりしてるんだろうな。
オールマイト、見て見て！凄いよ！
そう言う彼女は年相応、いや、少しばかり幼児帰りしていると言っても過言では無いな。
「その名で呼ぶのはダメ！(ボソッ)」
彼女の耳元に訴えかけると
『あっ、…えへへ』
ごめんなさい、と言いながら頭をかいていた。
うーん、許す！
「…八木俊典」
そういうと、彼女はポカンとしてこちらを見る。
「私の名前」
そういうとパァ、と効果音がつきそうなくらい口角が上がって微笑んだ彼女は
『俊典さん！』
そう私の名前を呼んだ。
…なんだろう、凄くいけない事をしている気分になってくる。彼女とはやましい気持ちなんて無いんだけどな…
と1人で苦笑していると
『あそこにも！』
先程から何を指さしているんだろう、とやっと彼女の視線の先を見ると、私のグッズが置いてある場所を指していたみたいで。
「ハハ…」
と自分で自分を見るのはなんだか変な気分で苦笑するしか無かった。
「そういえば、相澤君のグッズもあるんじゃないか？」
そう言うと彼女はパッと頭を上げてその店舗に入っていった。猫葉少女はやっぱり相澤君の事が好きだなぁ…となんだかぽわぽわした気分になる。
相澤君から彼女の事は聞いた。5年前相澤君が倒すのに苦戦していた
この観点から相澤君を好きになる気持ちもよくわかる。ずっと探していたんだということも。
きっとその頃にはもう彼女は1人だった。
だからあんな夜なのにあんなビルに居て…
いかん。今は出掛けているんだ。猫葉少女を追いかけないと。
猫葉少女に追いつくと数少ない相澤君のグッズをじぃ、と見て かっこいい…とボヤいていた
アングラ系の彼は、グッズを作ることを許可するこのすらあまりしない。その中の数少ないグッズである。
彼女は数量限定のタペストリー、置いてあったグッズ全種を持ってレジに行っていた。
…決断早いよ
と思わず笑ってしまい、口から空気が漏れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 802人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノト(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2022年11月14日 19時) (
レス) id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - ノトさん» もちのろんですぅー！！ (2022年11月14日 18時) (レス) @page39 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ノト(プロフ) - りんごさん» りんごさん、ありがとうございます！過去を振り切れた猫葉ちゃんがどう皆と接していくのか、良かったら見届けてください！ (2022年11月13日 21時) (レス) id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃ好きですー！！1aのみんなとの絡みももっと見てみたい欲がでてくる！！！ (2022年11月13日 21時) (レス) @page35 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ノト(プロフ) - ちきみさん» ちきみさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2022年11月12日 0時) (レス) @page20 id: 6f15257df8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ノト | 作成日時：2022年11月9日 23時
