【合作】私達の小さな恋の始まり (ページ4)

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入学式ページ4

玲side

美紀に教えてもらいつつ隈を作りながら入った学校

校則が緩いためここを狙う奴が多かったからかなり疲れた(美紀は余裕そうだけど)

運動もすごいと聞いたから決めたが勉強嫌いな自分からすれば心が何回折れたことか…

『頑張った甲斐があった』とは、正にこの事

美紀と一緒に入学式までいくと煩く騒いでる女がいたから美紀に対処してもらう

「あー煩かったぁー」

「まぁまぁ、ほら着いたわよ？」美紀が指をさす

目の前にはお城のような学園が。

ふと上を見上げながら門の中に入ると空を覆い尽くすかのような満開の桜

キレーだな…

頭でそんな事を考えつつ美紀と話す

そのまま玄関に行き胸に付ける赤い花をもらう

「胸が邪魔そうだな？美紀｡花が上向いてるぞ」

「仕方ないでしょ？玲も同じでしょうが」

「私は着痩せするからいい」

「あらそう」

いつも通り軽口を言い合いながら歩いていると周りから視線が集まる(主に美紀に)

「モテモテだな｡ヤローの視線が全部行ってんぞ」

「何言ってるの、玲も変わらないでしょう？女子の視線が向いてるわよ」

「えー…」

「フフ…」

そんなこんなで教室へと入り席を確認すると自由のようだ

窓際が空いておりそこに二人揃って隣で座る

まだ少し時間があり窓から外を見る

するとふと目を引くものがあった

何だ？

その人は急いで来たらしく肩で息をしており友人らしき人に絡まれていた

そして嬉しそうに笑っていた

「あ」

「何？」本を読んでいた美紀に声をかけられる

「何でもない」

そう答えてまたその人を見る

その人以外にも笑っている人がいるのに

何故だかその人から目を離せなかった

ふーん

嘘偽りのない本当の笑顔だな、そう思った

だけど

私は知らなかった

まさかこれから先、再びあの人と出会うなんて