【合作】私達の小さな恋の始まり (ページ3)

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始まりは… ページ3

美紀side

ついに今日だ。待ちに待った入学式

中学の頃から、この『私立喜多川学園』に入りたくて玲と猛勉強した。(特に玲が)

此処は、勉強に優れているだけでは無くて運動なども凄いらしい。

そして何よりは…制服が可愛い。オマケに着崩しもアリなのだ。

『頑張った甲斐があった』とは、正にこの事だ

真新しい制服に着替え、必要な物を鞄に詰めて家を出る。

すると、扉の前に玲が立っていた。

「美紀、おはよ。入学式行こ…」とダルそうに玲が言った。

昔から変わらないな。面倒くさがりなトコ。

「玲、おはよう。相変わらず、変わらないわね。寝癖ついてるわよ？」

まぁ、ほぼ毎日の事なんだけど…

「そういう、美紀だって変わってない。今みたいに、細かい事を気にする所とかな」

まぁね……

「フフ……あ、そろそろ行きましょ。」

時間を見ると入学式が始まる15分前だった

「あぁ…」

二人で学園の方に向かうと、何やらキャーキャーと煩い声が。

「何あれ。うるさっ…」と玲が毒を吐く

「ホントね…鼓膜が破れそうだわ」

こういう時は…

ドンッ！

わざと煩い女共にぶつかった。

女「痛っ！何すんのよ！」

「あら、ごめんなさいねぇ～？でも通行の邪魔だから退いてくださる？」

そう言って強引に進む。

「あー煩かったぁー」と玲。

「まぁまぁ、ほら着いたわよ？」

目の前にはお城のような学園が。

そして、私達が中に入ると、そこは既に入学式ムード。

『歓迎』の文字や、新入生を迎えるかの様に咲き誇る桜。

「玲、あなた何部に入るの？私は、演劇部か華道部にしようと思ってるの」

「うーん…まだ決めてない。まぁ、運動系か帰宅部だな…」

中学の時は…女バスだっけ？

で私が男バスのマネージャー

あの頃は周りの女子から恨まれたっけ…

なんか、男バスのカッコイイ男子目当ての女とかに。

まぁ、そんなのに私が屈する訳ないけど。

でも、私達って恋をした事ないのよね…

ましてや玲は恋を知らないし。

この高校生活の中で恋できたら良いんだけど。

今の私達はまだ知らなかった。

まさか、あんな運命の出会いがある事を…。