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ある日。


「ねぇ、A。思ったんだけどさ。」


「ん?」


「Aみたいに毎日菜の花のからし和え作ってくれる人が奥さんだったら良いなって。」


「げっほげほっ」


「大丈夫?

ほら、お茶飲んで。」


「急にどうしたの赤葦…。

菜の花のからし和えにカビでも生えてたの?」


「なんで菜の花のからし和え限定…?」


「いや、赤葦毎日食べてそうじゃん。」


「Aがこの頃毎日作るから、毎日食べてるよ。」


「あ、そうだったわ。」


「で、そうじゃなくてさ。

気づいたんだよね。

俺、恋愛は部活あるしまだ無理だけど、落ち着いたら出来そうでしょ?

だから、Aの隣、空けといてね。」


「じゃ、ご馳走さまでした。」


赤葦は何食わぬ顔で教室を出て行った。


「何言ってんの…バカ赤葦。」


Aは机に突っ伏した。

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作者名: | 作成日時:2018年12月23日 13時

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